【徹底解説】離乳食のゆで卵はこう作る！｜何分茹でる？初期〜完了期の完全マニュアル

離乳食のゆで卵とは

離乳食のゆで卵とは、赤ちゃんの成長段階に合わせて適切な固さと調理方法で準備された卵料理のことです。

一般的な大人向けのゆで卵とは異なり、赤ちゃんの消化機能や安全性に配慮して、特に念入りに加熱されます。

標準的には沸騰したお湯で20分程度茹でる「固ゆで」が基本となります。

離乳食では最初に卵黄から始めて、慣れてきたら卵白へと進めていくのが一般的です。

これは卵白に比べて卵黄の方がアレルギーを引き起こす可能性が低いためです。

卵は栄養価が高く、赤ちゃんの成長に必要な栄養素を効率よく摂取できる優れた食材ですが、アレルギーに注意しながら慎重に進めることが大切ですね。

離乳食に卵を取り入れる意義と栄養価

卵は「完全栄養食品」と呼ばれるほど、赤ちゃんの成長に必要な栄養素がバランスよく含まれている優れた食材です。

特に良質なたんぱく質が豊富で、1個の卵に約6.2gのたんぱく質が含まれています。

赤ちゃんの筋肉や臓器、皮膚、髪の毛などを作るのに欠かせない栄養素ですよ。

卵黄には発育に重要な脂溶性ビタミン（A、D、E、K）やミネラル、特に鉄分が豊富です。

離乳食中期（7〜8ヶ月）頃から鉄欠乏性貧血のリスクが高まるため、卵黄の鉄分は貴重な栄養源となります。

また、卵黄に含まれるレシチンやコリンは脳の発達をサポートします。

卵白には良質なたんぱく質が含まれており、成長期の赤ちゃんの体づくりに役立ちます。

卵の部位	主な栄養素	離乳食での意義
卵黄	鉄分、ビタミンA・D・E、コリン	貧血予防、脳の発達、骨の形成
卵白	良質なたんぱく質、ビタミンB2	筋肉や臓器の発達、皮膚や髪の健康維持

赤ちゃんにとって卵は「小さな栄養の宝庫」とも言えますが、アレルギーのリスクに配慮しながら、少量から慎重に取り入れていくことが重要です。

栄養バランスの良い離乳食を作るための基本食材として、上手に活用していきましょう。

離乳食でゆで卵を食べさせる時期の目安

離乳食でゆで卵を食べさせる時期は、基本的には離乳食初期（生後5〜6ヶ月）から卵黄を少しずつ始めることができます。

ただし、赤ちゃんがおかゆやすりつぶした野菜などの基本的な離乳食に慣れてから導入するのがおすすめです。

初めて卵黄を与える際は、耳かき1杯分（約0.1g）という極少量から始めます。

その後、アレルギー反応がないことを確認しながら、1日あたり1/8個、1/4個と徐々に量を増やしていきましょう。

離乳食中期（生後7〜8ヶ月）には1日あたり卵黄1個分まで量を増やすことができます。

離乳食の時期	卵の部位	1回あたりの目安量	調理のポイント
初期（5〜6ヶ月）	卵黄のみ	耳かき1杯〜小さじ1杯	すりつぶして湯で伸ばす
中期（7〜8ヶ月）	卵黄〜卵白少量	卵黄1/2〜1個分	裏ごしや細かくつぶす
後期（9〜11ヶ月）	卵黄・卵白両方	1/2〜3/4個分	粗めのつぶしでも可
完了期（1歳〜1歳半）	卵全体	1個分まで	小さく切る程度でOK

卵白の導入は一般的に離乳食中期後半〜後期（生後8〜9ヶ月頃）からが目安とされています。

卵白はアレルギーの原因となりやすいため、最初は極少量から慎重に与え、アレルギー反応がないか注意深く観察することが大切です。

もちろん、赤ちゃん一人ひとり発達の個人差がありますので、様子を見ながら進めてくださいね。

離乳食と卵アレルギーの関係

卵は乳幼児期に発症する食物アレルギーの中でも特に頻度が高く、注意が必要な食材です。

日本小児アレルギー学会の調査によると、1歳児の約5％が卵アレルギーを持っているとされています。

しかし、適切な時期に適切な方法で導入することで、アレルギー発症リスクを軽減できる可能性も示唆されています。

卵アレルギーの原因となる主な成分は「オボムコイド」というたんぱく質で、これは主に卵白に含まれています。

そのため、離乳食では卵黄から始めるのが一般的です。

また、このオボムコイドは加熱によって抗原性（アレルギーを引き起こす力）が低下するため、離乳食用のゆで卵は20分以上しっかり加熱することが推奨されています。

アレルギー症状	特徴	対応
軽度	口周りの発赤、じんましん	様子観察、医師に相談
中度	全身のじんましん、咳、嘔吐	すぐに医療機関を受診
重度	呼吸困難、ぐったり	救急車を呼ぶ

初めて卵を与える際には、以下の点に注意しましょう：

アレルギーが心配な場合は、かかりつけ医に相談してから進めることをおすすめします。

多くの卵アレルギーは3歳頃までに自然軽快することが多いですが、専門医の指導のもとで適切に対応することが大切です。

卵は栄養価の高い食材なので、アレルギーがなければ積極的に離乳食に取り入れていきたいですね。

離乳食初期（5〜6ヶ月）のゆで卵

卵黄の適切な固さと茹で時間のポイント

離乳食初期では卵黄のみを使用します。

理想的な固さはしっかりと火の通った半熟状態で、茹で時間は7〜8分が目安です。

中心部分がまだ少し柔らかい程度の固さが赤ちゃんにとって食べやすく、消化にも優しいでしょう。

卵黄のつぶし方と調理のコツ

卵黄はフォークやスプーンの背でしっかりとつぶし、なめらかなペースト状にします。

最初は少量の母乳やミルク、白湯を加えてトロトロにするのがおすすめです。

固さが気になる場合は裏ごしをすると、より滑らかな舌触りになります。

初めてゆで卵を与える際の注意点と適切な量の目安

初めて与える際は小さじ1/4程度の極少量から始め、アレルギー反応がないか必ず確認しましょう。

問題がなければ徐々に量を増やしていき、1週間ほどかけて小さじ1程度まで増やせます。

卵は主要なアレルゲンのため、与えた後は30分程度様子を観察し、発疹や消化不良などの症状が出ないか注意深く見守ることが大切です。

卵白は1歳頃までは避け、卵黄のみを与えるようにしましょう。

離乳食中期（7〜8ヶ月）のゆで卵

離乳食中期になると、赤ちゃんの咀嚼力が少しずつ発達し、食べられる食材の幅も広がってきます。

黄身に慣れてきた赤ちゃんは、少しずつ白身にも挑戦する時期です。

適切に調理された卵は、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを手軽に摂取できる優れた食材となります。

中期におけるゆで卵の茹で時間と固さ

離乳食中期でも、卵はしっかり加熱して固ゆでにすることが基本です。

固ゆでにすることで、アレルギーの原因となるタンパク質の抗原性を下げることができます。

茹で時間は沸騰してから20分が目安です。

卵を茹でる手順は以下のとおりです：

中期の固ゆで卵の特徴と判断方法：

部位	固さの目安	確認方法
黄身	完全に固まっている	指で押しても形が崩れない
白身	弾力があるがやわらかい	指で押すと少し凹む程度

中期では黄身を全量使用できるようになりますが、白身はまだ少量から始めることをおすすめします。

白身には卵アレルギーの原因となるオボムコイドというタンパク質が含まれているため、慎重に進めることが大切です。

中期での卵黄の進め方と調理法

中期では卵黄の量を徐々に増やし、最終的には卵1個分の黄身を食べられることを目指します。

そして黄身に慣れてきたら白身に進みましょう。

卵黄の調理法と進め方：

段階	調理法	量の目安
初回	裏ごしまたはすり潰し	小さじ1/2程度
慣れてきたら	細かく刻む	小さじ1～2程度
食べられるようになったら	粗くつぶす	卵1個分の黄身まで

中期の卵黄はまだ完全に固形物として与えるのではなく、おかゆや野菜ペーストに混ぜるとよいでしょう。

黄身の量を増やす際は、アレルギー症状が出ていないか2～3日様子を見ながら進めることがポイントです。

白身の導入方法：

赤ちゃんによって進み具合は異なるので、無理をせず赤ちゃんのペースに合わせて進めましょう。

中期で試したいゆで卵を使った簡単レシピ

中期になると食材の組み合わせを楽しめるようになります。

ゆで卵を使った簡単で栄養たっぷりのレシピをいくつか紹介します。

卵黄とほうれん草のペースト

材料	分量
ゆで卵の黄身	1/2個分
ほうれん草	小さじ2程度
だし汁	大さじ1

作り方：

卵黄入りかぼちゃマッシュ

材料	分量
ゆで卵の黄身	1/2個分
かぼちゃ	20g程度
ミルク	小さじ2

作り方：

にんじんと白身の煮込み（白身デビュー用）

材料	分量
ゆで卵の白身	極少量～小さじ1
にんじん	小さじ2
だし汁	大さじ2

作り方：

離乳食中期では、ゆで卵を他の食材と組み合わせることで、栄養バランスの良い食事に仕上げることができます。

食材の組み合わせを工夫して、赤ちゃんが飽きずに食べられるメニューを増やしていきましょう。

卵を使った離乳食は冷凍保存も可能なので、まとめて作っておくと忙しい時に便利です。

離乳食後期（9〜11ヶ月）のゆで卵

卵白デビューのタイミングと茹で方のポイント

離乳食後期になると、それまで避けていた卵白も少しずつ与えられるようになります。

アレルギーリスクを考慮しながら、最初は少量から始めましょう。

茹で時間は7〜8分程度の半熟から固ゆでがおすすめです。

黄身だけでなく白身も柔らかく仕上げることがポイントです。

赤ちゃんが食べやすい切り方と与え方

指先でつまめるようになってきたこの時期は、小さめの角切りや薄切りにすると食べやすくなります。

最初は1/8個程度から始め、様子を見ながら量を増やしていきましょう。

トロトロの黄身は野菜などと混ぜると食べやすくなります。

簡単に作れる離乳食後期のゆで卵レシピ

アレルギー反応がないか必ず確認しながら進めていきましょう。

離乳食完了期（1歳〜1歳半）のゆで卵

離乳食完了期になると、子どもの咀嚼力や消化機能が発達し、ゆで卵を含むさまざまな食材をより幅広く楽しめるようになります。

この時期は大人と同じような食事形態に近づいていく大切な時期です。

ゆで卵は良質なたんぱく質や脂質、ビタミン類を豊富に含み、成長期の子どもにとって栄養価の高い食材となります。

完了期に適したゆで卵の茹で時間と固さ

完了期のゆで卵は、しっかりと加熱された固ゆでが基本となります。

卵アレルギーの危険性を最小限にするためにも、沸騰したお湯で15〜20分間しっかり茹でることをおすすめします。

卵全体に熱が十分に通ることで、アレルギー物質の抗原性が低下し、子どもに安心して提供できます。

茹で方の基本手順は以下の通りです：

完了期の子どもに適した固さの目安は以下の通りです：

茹で時間	固さの状態	完了期での適性
15分	しっかりした固ゆで	◯ 基本的な固さとして適している
20分	非常に固いゆで卵	◎ アレルギー対策として最適
10分以下	半熟状態	× 完了期でも避けるべき

固ゆでは黄身が少し崩れるくらいの固さで、指で軽く押して形が変わらない程度のものを選びましょう。

卵黄の中心までしっかりと火が通り、表面がやや青みがかっているくらいが目安です。

完了期の卵の量と食べさせ方のポイント

完了期では、卵アレルギーの症状が出ていない場合、1日に卵1個を目安に与えることができます。

最初は1/2個程度から始め、子どもの様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。

完了期の子どもに卵を食べさせる際のポイントは以下の通りです：

ポイント	具体的な方法
適切な切り方	食べやすい大きさの一口サイズにカット
調理の工夫	他の食材と組み合わせて食べやすく
提供タイミング	朝食や昼食など日中の活動的な時間帯
観察	食後の皮膚や体調の変化に注意
咀嚼の様子	丸飲みしないよう様子を見守る

完了期の子どもでも、まだ食べ物を丸飲みしてしまうことがあるので、ゆで卵は必ず小さく切って与えましょう。

舌で潰せる程度の柔らかさになるまでフォークなどでつぶしてから提供するのもよいでしょう。

特に注意したいのは、完了期でも初めて卵白を食べさせる場合は、平日の午前中など、万が一アレルギー症状が出た場合に医療機関を受診しやすい時間帯を選ぶことです。

卵は完了期でも主要なアレルギー食材のひとつなので、慎重に進めることが大切です。

完了期の子どもが喜ぶゆで卵アレンジレシピ

完了期になると、子どもの好奇心や食の興味も広がります。

単調な食事にならないよう、ゆで卵を使った様々なレシピを取り入れると、食事の時間がより楽しくなります。

卵を使った完了期におすすめのレシピをいくつか紹介します：

レシピ名	材料	作り方のポイント
ゆで卵入りサンドイッチ	食パン、ゆで卵、マヨネーズ、野菜	ゆで卵をフォークでしっかり潰し、野菜と混ぜてパンに挟む
簡単エッグサラダ	ゆで卵、きゅうり、にんじん、マヨネーズ	野菜は細かく刻み、ゆで卵と和えて見た目も楽しく
卵そぼろご飯	ゆで卵、ご飯、野菜、醤油	ゆで卵を細かく刻んでご飯に混ぜ、少量の醤油で味付け
野菜たっぷりオープンオムレツ	ゆで卵、じゃがいも、ブロッコリー、トマト	すべての具材を細かく刻んで混ぜ、フライパンで焼く
彩り卵おにぎり	ゆで卵、ご飯、のり、人参、きゅうり	色とりどりの具材を混ぜておにぎりにして手づかみ食べを促進

これらのレシピは栄養バランスが良く、子どもが自分で食べやすいよう工夫されています。

特に手づかみ食べが盛んな完了期では、自分で持って食べられる形状にすることで、食事への興味や意欲を高めることができます。

また、ゆで卵は様々な食材と相性が良いので、旬の野菜や果物と組み合わせることで、季節の味覚を楽しむ食育にもつながります。

例えば、春はグリーンピース、夏はトマト、秋はさつまいも、冬は白菜など、季節の野菜とゆで卵を組み合わせたレシピを取り入れると良いでしょう。

完了期の子どものゆで卵料理では、薄味を心がけることも大切です。

塩分の摂りすぎは幼少期からの味覚形成に影響するため、素材の味を活かした調理を心がけましょう。

ゆで卵自体にも旨味があるので、あまり調味料に頼らなくても美味しく食べられます。

完了期はこれから先の食生活の基礎となる大切な時期です。

ゆで卵のような栄養価の高い食材を上手に取り入れながら、楽しい食事の時間を作っていきましょう。

ゆで卵を使った離乳食の作り置きと保存方法

離乳食づくりは毎日のことなので、効率的に作り置きしておくと便利です。

ゆで卵は栄養価が高く、様々なレシピに活用できる優秀な食材。

適切に保存すれば、忙しい日の離乳食準備も時短になりますよ。

離乳食用ゆで卵の冷蔵保存期間と保存のコツ

離乳食用のゆで卵は、適切な方法で保存すれば冷蔵庫で2〜3日間保存可能です。

ただし、赤ちゃんに与える食材なので、できるだけ新鮮なうちに使うことをおすすめします。

ゆで卵の冷蔵保存には、いくつかのポイントがあります。

まず、殻つきのまま保存する場合は、完全に冷ましてから保存容器に入れます。

殻をむいた状態で保存する場合は、清潔な保存容器に入れて密閉し、水分が出ないようにキッチンペーパーを敷くと良いでしょう。

白身と黄身を分けて保存する際の注意点も重要です。

離乳食初期では主に黄身を使用しますが、黄身と白身を分けた状態で放置すると、白身の成分が黄身に移行してしまうことがあります。

これはアレルギーリスクの点で避けたいので、分ける場合はすぐに別々の容器に入れて保存しましょう。

保存部位	保存期間	保存方法
殻つきゆで卵	3日程度	冷蔵庫で保存
殻なしゆで卵	1〜2日	密閉容器に入れて冷蔵保存
黄身のみ	2日程度	密閉容器に入れて冷蔵保存
白身のみ	1日程度	密閉容器に入れて冷蔵保存

離乳食用ゆで卵の冷蔵保存では、衛生面に特に気を配ることが大切です。

手や調理器具はしっかり洗浄し、ゆで卵に触れる前には必ず手を洗いましょう。

また、保存容器も清潔なものを使用し、できれば使用前に熱湯消毒すると安心です。

ゆで卵の冷凍保存方法と解凍のポイント

離乳食用のゆで卵は冷凍保存も可能ですが、卵黄と卵白で適切な方法が異なります。

特に卵黄は冷凍保存に向いており、1〜2週間程度保存できます。

卵黄の冷凍方法としては、耳かき1杯分やスプーン1杯分など、1食分ずつに分けて冷凍するのがおすすめです。

裏ごしした卵黄を小分けにしてラップで包み、さらにフリーザーバッグに入れて冷凍すると便利です。

また、おかゆやマッシュした野菜と混ぜた状態で冷凍しておくと、さらに調理の手間が省けます。

一方、卵白は冷凍すると食感が固くなってしまうため、離乳食としては冷凍保存に適していません。

卵白は大人の料理に活用するか、冷蔵保存で早めに使い切るようにしましょう。

部位	冷凍適性	保存期間	冷凍方法
卵黄	◎	1〜2週間	1食分ずつラップで包む
卵白	×	冷凍不向き	冷凍せず冷蔵保存で使い切る
卵黄と野菜の混合物	◯	1週間程度	製氷皿などで小分けに冷凍

冷凍した卵黄の解凍方法も重要です。

必ず加熱して解凍するようにしましょう。

自然解凍ではなく、電子レンジで温めるか小鍋で再加熱します。

電子レンジの場合は、途中でかき混ぜて均一に温まるようにしてください。

また解凍後は必ず一度食べきり、再冷凍は避けるようにします。

時短で離乳食を準備したい時は、冷凍した卵黄をそのままおかゆに混ぜて加熱する方法も便利です。

おかゆが温まると同時に卵黄も解凍されるので、忙しい朝の離乳食作りにぴったりですよ。

時短で作れる離乳食用ゆで卵の調理ワザ

離乳食用のゆで卵は、一度にまとめて作り置きしておくと便利です。

特に赤ちゃんに安全に食べさせるための固ゆで卵は、沸騰したお湯で20分間茹でる必要があるため、時間がかかります。

そこで効率良く調理するコツをご紹介します。

まず、一度に複数のゆで卵を作る方法です。

週に1〜2回、3〜4個のゆで卵をまとめて茹でておき、冷蔵・冷凍保存しておくと便利です。

茹でる際には、卵がかぶるくらいの水量で強火にかけ、沸騰したら中火に下げて20分茹でます。

その後、すぐに冷水に浸けて急冷し、熱いうちに殻をむくと剥きやすいですよ。

工程	時間	ポイント
茹で時間	20分	沸騰後、中火で20分茹でる
急冷時間	3〜5分	しっかり冷やして殻をむきやすく
殻むき	すぐに行う	熱いうちに行うと簡単
白身と黄身の分離	熱いうちに	早めに分けて保存

時短テクニックとしては、電気ケトルでお湯を沸かしてから鍋に移すと沸騰までの時間が短縮できます。

また、茹でている間に他の離乳食の準備をすれば効率的です。

離乳食初期には黄身のみを使うことが多いですが、黄身と白身を分ける際のコツもあります。

ゆで卵を縦半分に切り、スプーンで黄身をくり抜くと簡単に分けられます。

分けた黄身はすぐに裏ごしやすりつぶしておくと、次回使用する際にそのまま使えて便利です。

黄身をすりつぶす道具は、小さな裏ごし器やフードプロセッサーの他に、清潔なフォークでも代用可能です。

特に時間がない時は、フォークで潰した後、少量の湯やだし汁を加えてよく混ぜるだけでも十分滑らかになります。

忙しいママやパパの強い味方となる離乳食用ゆで卵。

適切な作り方と保存方法を知れば、毎日の離乳食づくりがぐっと楽になりますよ。

赤ちゃんの健康と安全を第一に考えながら、効率的な調理で離乳食タイムを楽しみましょう。

安全に食べさせるための調理器具と下ごしらえ

卵を選ぶ際のポイントと新鮮な卵の見分け方

時期別の茹で時間一覧表と固さの確認方法

よくある質問（FAQ）

離乳食のゆで卵は何分茹でると安全ですか？

離乳食のゆで卵は、沸騰してから20分間しっかり茹でるのが安全です。

この長めの茹で時間で卵アレルギーの原因となるタンパク質の抗原性を下げることができます。

茹で上がったら冷水で冷やし、熱いうちに殻を剥いて黄身と白身を分けておくと安心です。

離乳食では固ゆで状態で与えるのが基本となります。

離乳食初期（5〜6ヶ月）から卵を与えても大丈夫ですか？

離乳食初期から卵黄のみであれば与えることができます。

ただし、基本的な離乳食（おかゆや野菜）に慣れてから導入するのがおすすめです。

初めは耳かき1杯程度の極少量から始め、アレルギー反応がないことを確認しながら少しずつ量を増やしていきましょう。

卵白はアレルギーを引き起こしやすいため、離乳食中期後半から慎重に導入するのが適切です。

離乳食の卵はいつから白身も食べられますか？

卵白の導入は一般的に離乳食中期後半から後期（生後8〜9ヶ月頃）が目安です。

それまでに卵黄を問題なく食べられるようになってから、白身を極少量（米粒大）からスタートします。

卵白には卵アレルギーの原因となるオボムコイドというタンパク質が含まれているので、アレルギー反応がないか注意深く観察しながら徐々に量を増やしていくことが大切です。

離乳食用のゆで卵は保存できますか？どのくらい持ちますか？

離乳食用のゆで卵は保存可能です。

黄身は潰したり刻んだりした状態で、1食分ずつラップに包んで冷凍保存することができます。

冷凍保存の目安は1週間以内です。

白身は冷凍に適さないため（食感が固くなるため）、冷蔵保存で当日中に食べきることをおすすめします。

解凍する際は自然解凍ではなく、電子レンジや小鍋でしっかり再加熱してください。

離乳食の卵で気をつけるべきアレルギー症状は何ですか？

卵アレルギーの症状として注意すべきものには、軽度なものとして口周りの発赤やじんましんがあります。

中程度の症状では全身のじんましん、咳、嘔吐などが現れることがあります。

重度の場合は呼吸困難やぐったりした状態になることもあります。

初めて卵を与える際は、平日の午前中など医療機関を受診しやすい時間帯を選び、極少量から始めるのが安全です。

アレルギーが心配な場合は事前にかかりつけ医に相談しましょう。

離乳食完了期（1歳〜1歳半）のゆで卵はどのように与えればいいですか？

完了期では1日に卵1個を目安に与えることができます（アレルギーがない場合）。

最初は1/2個程度から始め、子どもの様子を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。

食べやすい一口サイズにカットするか、フォークで潰して与えます。

この時期はサンドイッチや卵そぼろご飯、彩り卵おにぎりなど、ゆで卵を使った様々なアレンジレシピを試すと、食事の時間がより楽しくなります。

完了期でも薄味を心がけ、素材の味を活かした調理を心がけましょう。