離乳食初期、卵の初めての作り方:アレルギー対策&おすすめレシピで安心スタート

初めての離乳食、卵をいつから、どうやってあげたらいいの?と悩んでいませんか? 初めての食材は、特にアレルギーの心配もあり、ママ・パパにとって不安も大きいもの。
この記事で扱っているレシピは毎日の離乳食作りが少しでも楽になるヒントが見つかるはずです。離乳食作りの強い味方、ブレンダーやすり鉢、製氷皿などの便利グッズの紹介もあるので、ぜひ参考にして、赤ちゃんとの楽しい食事時間をスタートさせてくださいね。
1. 離乳食初期に卵を与える時期と進め方
初めての離乳食、特にアレルギーが気になる卵はいつから、どのように与えれば良いのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。この章では、離乳食初期に卵を始める時期と進め方について詳しく解説します。
1.1 いつから卵を食べさせても良いの?
離乳食初期(5~6ヶ月頃)に卵を与える場合、加熱した固ゆで卵の卵黄から始めます。厚生労働省が発表している「授乳・離乳の支援ガイド」厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド によると、卵黄は5~6ヶ月頃から開始しても良いとされています。卵白はアレルギーを起こしやすいタンパク質が多く含まれているため、卵黄に慣れてから与えるようにします。一般的には7~8ヶ月頃(離乳食中期)以降に少量ずつ与え始めます。ただし、赤ちゃんの発育状況やアレルギーの有無には個人差がありますので、かかりつけ医や地域の保健師、栄養士などに相談しながら進めることが大切です。
1.2 卵を初めて与える時の注意点
初めて卵を与える際は、以下の点に注意しましょう。
- 体調の良い午前中に与え、アレルギー反応が出た場合でもすぐに医療機関を受診できるようにしましょう。
- 少量(耳かき1さじ程度)から始め、徐々に量を増やしていきます。アレルギー反応の有無を確認するために、新しい食材は1日1種類ずつ与えるようにしましょう。
- 初めて卵を与える際は、平日の午前中がおすすめです。万が一、アレルギー反応が出た場合でも、病院が開いている時間帯なので安心です。
- 加熱をしっかり行いましょう。加熱することでアレルギーのリスクを軽減することができます。固ゆでの卵黄は、沸騰したお湯で15分以上加熱しましょう。
- アレルギー反応が出た場合は、すぐに摂取を中止し、医療機関を受診しましょう。症状や経過を記録しておくと、医師の診察に役立ちます。
時期 | 与え方 | 量 |
---|---|---|
5~6ヶ月頃(離乳食初期) | 固ゆで卵黄 | 耳かき1さじ程度から始め、徐々に増やす |
7~8ヶ月頃(離乳食中期) | 固ゆで卵白(少量) | 耳かき1さじ程度から始め、徐々に増やす |
上記はあくまで一般的な目安です。赤ちゃんの様子を見ながら、焦らずに進めていきましょう。心配な場合は、母子保健の専門家などに相談することをおすすめします。
2. 卵アレルギーへの対策
離乳食初期に卵を与える際に、最も注意しなければならないのがアレルギー反応です。万が一、アレルギー反応が出てしまった場合に備え、正しい知識を身につけておくことが大切です。初めて卵を与える際は、必ず平日の午前中を選び、医療機関に受診しやすい体制を整えておきましょう。
2.1 アレルギー反応の種類と症状
卵アレルギーの反応は、主に即時型と遅延型に分けられます。即時型は摂取後数分から数時間以内に症状が現れるのに対し、遅延型は摂取後数時間から数日後に症状が現れます。症状の種類も様々で、皮膚症状、呼吸器症状、消化器症状などがあります。
反応の種類 | 症状 |
---|---|
皮膚症状 | じんましん、湿疹、かゆみ、赤み、腫れ |
呼吸器症状 | くしゃみ、鼻水、咳、ゼーゼー、呼吸困難 |
消化器症状 | 嘔吐、下痢、腹痛 |
アナフィラキシーショック | 意識消失、血圧低下、呼吸困難など、生命に関わる危険な状態 |
特にアナフィラキシーショックは重篤なアレルギー反応で、迅速な対応が必要です。少しでも異常を感じたら、すぐに医療機関を受診しましょう。詳しくはアナフィラキシーネットワークのウェブサイトも参考にしてください。
2.2 初めての卵は少量から!
初めて卵を与える際は、耳かき1さじ程度の少量から始め、その後、赤みやかゆみ、嘔吐、下痢などのアレルギー症状がないかを確認します。アレルギー症状がなければ、徐々に量を増やしていきます。初めて与える際は、必ず平日の午前中にしましょう。万が一、アレルギー反応が出た場合でも、すぐに医療機関に受診できます。
2.3 卵黄と卵白、どちらから始める?
卵は、卵黄と卵白でアレルギーを起こす原因となるタンパク質の種類が異なります。一般的に、卵白の方がアレルギーを起こしやすいため、離乳食初期は加熱した固ゆで卵黄から始めます。全卵を与えるのは、卵黄に慣れてからにしましょう。
2.4 除去食が必要なケース
卵アレルギーと診断された場合は、医師の指示に従って除去食を行います。除去食とは、アレルギーの原因となる食品を摂取しない食事療法です。重症度によっては、卵を含む加工食品も除去する必要があります。除去期間や除去の範囲については、医師に相談しましょう。また、日本食物アレルギー学会のウェブサイトも参考になります。
3. 離乳食初期の卵を使ったおすすめレシピ
いよいよ離乳食に卵が登場!初めての食材にドキドキするママ・パパも多いのではないでしょうか?ここでは、離離乳食初期(5~6ヶ月頃)の赤ちゃん向けに、卵黄と全卵を使ったおすすめレシピをそれぞれご紹介します。
3.1 卵黄を使ったおすすめレシピ
まずは卵黄からスタート。アレルギー反応が出にくい卵黄から始め、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ量を増やしていきましょう。滑らかな舌触りで食べやすいレシピを厳選しました。
3.1.1 卵黄のすりつぶし

もっともシンプルな卵黄レシピ。ゆで卵の卵黄を丁寧にすりつぶすだけで完成です。母乳やミルク、だし汁などで滑らかにのばすと食べやすくなります。
材料 | 分量 |
---|---|
卵黄 | 1個分 |
母乳またはミルク、だし汁など | 小さじ1程度 |
卵は固ゆでにし、しっかり中心まで火を通しましょう。加熱時間は沸騰後10分が目安です。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」も参考にしてください。
3.1.2 卵黄と野菜のペースト

すりつぶした卵黄に、加熱した野菜を混ぜ合わせたペーストです。野菜の甘みと卵黄のコクが合わさって、赤ちゃんも喜んで食べてくれるでしょう。ほうれん草、にんじん、かぼちゃなど、色々な野菜と組み合わせてみてください。
材料 | 分量 |
---|---|
卵黄 | 1個分 |
お好みの野菜(加熱済み) | 小さじ1~2 |
だし汁など | 小さじ1程度 |
野菜は柔らかく茹でて、ペースト状になるまですりつぶしましょう。
3.2 全卵を使ったおすすめレシピ
卵黄に慣れてきたら、全卵を使ったレシピにも挑戦してみましょう。全卵は卵白のアレルギー反応に注意しながら、少量ずつ与えることが大切です。最初は卵黄:卵白=2:1くらいの割合から始め、徐々に全卵の割合を増やしていくと良いでしょう。
3.2.1 全卵のおかゆ

全卵を混ぜ込んだ優しい味のおかゆです。お米から炊いても良いですし、10倍粥に混ぜ込んでもOKです。全卵を使う際は、卵黄:卵白=2:1の割合から始めましょう。
材料 | 分量 |
---|---|
全卵 | 卵黄2:卵白1の割合で小さじ1/2~1 |
10倍粥 | 大さじ2~3 |
全卵を加熱する際は、焦げ付かないように弱火でじっくり火を通しましょう。
3.2.2 全卵と豆腐のスープ

全卵と豆腐を使った、栄養満点なスープです。豆腐は高タンパクで消化吸収も良く、離乳食初期にぴったりの食材です。だし汁で煮て、全卵を溶き入れ、最後に細かく刻んだ豆腐を加えて軽く煮れば完成です。
材料 | 分量 |
---|---|
全卵 | 卵黄2:卵白1の割合で小さじ1/2~1 |
絹ごし豆腐 | 小さじ1~2 |
だし汁 | 大さじ2~3 |
豆腐は水切り不要です。スープに加えたら、煮崩れしないように優しく混ぜましょう。絹ごし豆腐を使うと、より滑らかな舌触りになります。
これらのレシピを参考に、赤ちゃんのペースに合わせて卵を使った離乳食を進めていきましょう。初めての食材は、平日の午前中に与えるのがおすすめです。万が一アレルギー反応が出た場合でも、すぐに医療機関を受診できます。
4. 離乳食初期の卵の作り方 よくある質問
離乳食初期に卵を使う際、さまざまな疑問が出てくることでしょう。ここではよくある質問と回答をまとめました。
4.1 卵は冷凍保存できる?
卵黄は冷凍保存できます。製氷皿に1回分ずつ小分けにして冷凍し、冷凍後はフリーザーバッグに移し替えて保存しましょう。解凍は冷蔵庫で行い、解凍後は当日中に使い切ってください。 一方、卵白は冷凍保存すると分離しやすいため、離乳食初期では冷凍しない方が良いでしょう。キユーピー 卵の保存方法
4.2 加熱時間はどのくらい?
卵黄は固ゆでする場合、沸騰したお湯に入れて7~8分加熱します。離乳食に使う場合は、すりつぶしやすいようにしっかり加熱するのがポイントです。卵白は完全に火を通す必要があり、固ゆでにする場合は沸騰したお湯で10~12分加熱します。加熱不足は食中毒のリスクを高めるため、必ず中心部までしっかり火を通しましょう。農林水産省 子ども向け食育Q&A
4.3 市販のベビーフードは利用しても良い?
市販のベビーフードは、月齢に合わせた栄養バランスと安全性に配慮して作られています。手軽に利用できるので、忙しい時や手作りが難しい時に活用しましょう。原材料やアレルギー表示をよく確認し、赤ちゃんの様子を見ながら与えてください。厚生労働省 離乳食に関するQ&A
4.4 卵アレルギーの確認方法は?
初めて卵を与える際は、必ず少量から始め、アレルギー反応がないか注意深く観察しましょう。初めて与える際は、平日の午前中がおすすめです。万が一、アレルギー反応が出た場合でも、医療機関を受診しやすい時間帯です。また、初めて卵を与える際は、かかりつけ医に相談しておくと安心です。
4.5 卵の調理方法のバリエーションは?
離乳食初期では、卵黄をすりつぶしたり、ペースト状にしたりするのが基本です。慣れてきたら、卵黄を野菜と混ぜたり、おかゆに混ぜたりするなど、バリエーションを増やしていくことができます。全卵を使う場合は、固ゆでにして細かく刻んだり、スープに混ぜたりするのもおすすめです。

- 高品質タンパク質: 全ての必須アミノ酸をバランス良く含む
- 脂質: レシチン、DHA、アラキドン酸など
- ビタミン類:
- ビタミンA(網膜の健康)
- ビタミンD(カルシウム吸収促進)
- ビタミンE(抗酸化作用)
- ビタミンB群(B2、B12など)
- ミネラル:
- 鉄分(血液の生成)
- 亜鉛(免疫機能)
- セレン(抗酸化作用)
- カロテノイド: ルテイン、ゼアキサンチン(目の健康)
- 美肌効果: 卵に含まれるビタミンやタンパク質は肌の再生と修復を助けます
- 貧血予防: 鉄分が豊富で貧血リスクを減らします
- 骨の健康: ビタミンDとカルシウムが骨密度維持をサポート
- ホルモンバランス: 必須脂肪酸がホルモン生成をサポート
- 体重管理: 高タンパク質で満腹感が持続し、食事管理に役立ちます
- 脳の発達: DHAやコリンが脳の発達と認知機能をサポート
- 骨と歯の成長: カルシウムとビタミンDが丈夫な骨と歯の発達を促進
- 視力の発達: ルテインとゼアキサンチンが目の健康を保護
- 筋肉の発達: 良質なタンパク質が筋肉の成長に貢献
- 免疫力強化: 亜鉛やセレンが免疫システムを強化
卵は手軽に摂取できる「完全栄養食品」と言えるもので、特に成長期の子どもや栄養バランスを気にする女性にとって、日常的に取り入れると良い食品です。
4.8 衛生面に気を付けることは?
調理器具 | 注意点 |
---|---|
まな板、包丁 | 卵を調理する際は、専用のまな板と包丁を使うか、よく洗って清潔な状態のものを使用しましょう。 |
ボウル、スプーン | 卵と他の食材を混ぜる際に使用するボウルやスプーンも清潔なものを使いましょう。 |
手 | 調理前には必ず石鹸で手を洗いましょう。 |
サルモネラ菌などの食中毒を防ぐため、調理器具や手は清潔に保ちましょう。
5. 離乳食作りの便利グッズ
離乳食作りは毎日のことなので、少しでも負担を減らしたいですよね。便利なグッズをうまく活用すれば、調理時間の時短はもちろん、栄養バランスのとれた離乳食を簡単に作ることができます。ここでは、離乳食初期におすすめの便利グッズを3つご紹介します。
5.1 ブレンダー
ブレンダーは、食材を滑らかにペースト状にするのに最適なアイテムです。特に初期の離乳食では、食材を細かくすりつぶす必要があるので、ブレンダーがあると非常に便利です。様々なメーカーから販売されていますが、離乳食作りに特化したコンパクトなタイプや、複数のアタッチメントが付属し、成長に合わせて長く使えるタイプなど、様々な種類があります。購入前に機能や価格を比較し、自身に合ったブレンダーを選びましょう。
おすすめポイントとしては、パーツの取り外しが簡単で洗いやすいもの、少量の食材でも滑らかに撹拌できるものを選ぶと良いでしょう。また、ミキサー機能だけでなく、チョッパー機能やミル機能がついたものであれば、離乳食後期や幼児食作りにも活用できます。
ブラウンのハンドブレンダーは、パワフルなモーターで食材を素早く滑らかにし、アタッチメントも豊富なのでおすすめです。ブラウン公式サイト
5.2 すり鉢
少量の食材をすりつぶすのに便利なのがすり鉢です。ブレンダーと比べて少量の食材を無駄なくすりつぶせるのがメリット。離乳食初期は少量しか食べないので、すり鉢は重宝します。また、食材の繊維質を残しつつ、適度な粗さにすりつぶせるので、赤ちゃんの咀嚼力や飲み込む力を育むのにも役立ちます。
すり鉢を選ぶ際には、底が滑りにくいものや持ちやすい形状のものを選ぶと、作業がスムーズに進みます。素材は陶器製や木製などがありますが、清潔に保ちやすいという点で、食洗機対応のものがおすすめです。
離乳食初期におすすめのすり鉢は、貝印の「リトルシェフクラブ 離乳食スタートセット」に含まれているものです。すり鉢の他に、すりこぎ棒やこし網などがセットになっており、これ一つで離乳食初期に必要な調理器具が揃います。貝印公式サイト
5.3 製氷皿
製氷皿は、作り置きした離乳食を冷凍保存するのに便利です。1回分ずつ小分けにして冷凍しておけば、必要な分だけ解凍して使え、毎日の離乳食作りを時短できます。また、様々な食材を少しずつ冷凍保存できるので、栄養バランスの取れた離乳食を簡単に作ることができます。
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
シリコン製 | 取り出しやすい、柔らかい | 耐久性が低い場合がある |
プラスチック製 | 価格が安い、種類が豊富 | シリコン製に比べて取り出しにくい場合がある |
ガラス製 | 匂い移りしにくい、耐久性が高い | 割れる可能性がある、重い |
製氷皿を選ぶ際には、素材やサイズ、フタの有無などを考慮しましょう。離乳食専用の製氷皿も販売されており、1ブロックのサイズが小さめに作られているので、初期の離乳食に最適です。リッチェルの「わけわけフリージング ブロックトレーR 25」は、フタ付きで積み重ねて保存でき、電子レンジや食洗機にも対応しているのでおすすめです。リッチェル公式サイト
これらのグッズをうまく活用して、離乳食作りを少しでも楽に、そして楽しく進めていきましょう。
6. まとめ
この記事では、離乳食初期の赤ちゃんに卵を初めて与える際のポイント、アレルギー対策、そしておすすめのレシピをご紹介しました。卵は栄養価の高い食材ですが、アレルギー反応が出やすい食材でもあります。初めて卵を与える際は、必ず少量から始め、赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。アレルギー反応の種類や症状についても理解しておきましょう。
卵黄と卵白、どちらから始めるべきかという点についても解説しました。一般的には、アレルギー反応が出にくい卵黄から始めることが推奨されています。そして、初めて卵を与える際は、加熱時間をしっかり守って調理することも重要です。加熱不足は食中毒のリスクを高める可能性がありますので、十分に注意しましょう。
さらに、離乳食初期におすすめの卵を使ったレシピもいくつかご紹介しました。卵黄のすりつぶしや卵黄と野菜のペースト、全卵のおかゆや全卵と豆腐のスープなど、簡単に作れるレシピばかりです。市販のベビーフードを活用するのも一つの方法です。赤ちゃんの成長に合わせて、様々なレシピを試してみてください。
離乳食作りは大変ですが、赤ちゃんの成長を見守りながら、愛情を込めて作ってあげましょう。ブレンダーやすり鉢、製氷皿などの便利グッズを活用すれば、離乳食作りがよりスムーズになります。紹介した内容を参考に、安全で美味しい離乳食作りを楽しんでください。