【物価の優等生】卵が安いのには理由がある?の真実と絆養鶏場のこだわりとは?

卵は長い間「物価の優等生」と称され、家計の味方として日本の食卓を支えてきました。

しかし、安さの裏には、狭いケージでのストレス下での飼育や、価格優先の餌による栄養・味の犠牲など、あまり知られていない現実があります。

絆養鶏場では、鶏がのびのび過ごせる平飼い環境と健康を考えたこだわりのエサで、単なる「物価の優等生」ではなく「味と栄養の優等生」となる卵づくりに日々取り組んでいます。

この記事ではこんなことがわかります:

目次

卵は本当に「物価の優等生」?価格の裏側を養鶏場から解説します

こんにちは!絆養鶏場のスタッフです。

いつも私たちの卵をお求めいただき、本当にありがとうございます。

皆さんもよく耳にする「卵は物価の優等生」という言葉。

確かに、長い間スーパーの棚で卵の価格は比較的落ち着いていて、毎日の食卓に欠かせない、ありがたい存在でしたよね。

でも、その「安さ」には、あまり語られてこなかった養鶏場の現実があるんです。

今日は、そのあたりを少しだけ、私たち現場の視点からお話しさせてください。

そして、私たち絆養鶏場が考える、本当の意味での「優等生」な卵についても、知っていただけたら嬉しいです!。

かつての「安い食材」の代表

物価の優等生」って、具体的にはどういうことかというと、他の品物と比べて値段があまり変わらず安定している商品のこと。

鶏卵はまさにその代表選手で、私たちの親世代、いえ、おじいちゃんおばあちゃん世代から見ても、ずーっと手頃な卵の値段で手に入るイメージがあったのではないでしょうか。

ソースによれば、実際に約60年もの間、鶏卵の価格の安定性は際立っていたようです。

お給料日前なんか特に、「あと一品どうしよう…」って時、卵があればなんとかなる!そんな頼れる「安い食材」の代表でしたよね。

価格の安定と家計への貢献

なぜそんなに長い間、卵の価格の安定が実現できたのか。

それは、生産から流通まで、たくさんの工夫と努力が続けられてきたからなんです。

鶏の種類を改良してたくさん卵を産めるようにしたり、少ないエサで効率よく育つようにしたり、鶏舎の作業を機械化してコストを下げたり…。

こうした継続的な取り組みのおかげで、他の食品の値上げが続く中でも、卵は家計の強い味方であり続けてくれました。

日々の食費節約を考える上で、卵の存在は本当に大きかったと思います。

毎日の家計費用の節約に、卵がどれだけ貢献してくれていたか、計り知れませんね。

「安さ」の裏にある養鶏場の現実

でも、その「安さ」を支えるために、見過ごされがちだった側面もあります。「なぜは卵安いの?」という疑問の答えの一つは、生産効率を最優先する飼育方法にありました。

多くの養鶏場では、コストを抑えるために、鶏たちは身動きが取りにくい狭いケージに入れられ、エサも栄養バランスより価格を重視したものが中心でした。

鶏たちにとっては、かなりストレスの多い環境だったことは想像に難くありません。

こうした環境は、鶏の健康に影響を与えるだけでなく、結果的に卵の本来の味や卵の栄養、そして大切な卵の鮮度といった品質を追求することを難しくしていた面があります。

さらに、ソースによると、飼料価格の高騰分を価格に転嫁できず、経営難から廃業する生産者も少なくないという厳しい現実もあるんです。

絆養鶏場が目指す本当の「優等生」な卵

だからこそ、私たち絆養鶏場は考えます。

これからの時代の「優等生」な卵って、ただ安いだけじゃないはずだって。

私たちは、「物価」だけでなく、「味」や「卵の栄養」でも胸を張れる、本当の意味での「優等生」を目指したいんです。

そのために、私たちは鶏たちが地面を自由に歩き回れる「平飼い」を選び、エサも鶏たちの健康面での効果と卵の美味しさを第一に考えた、こだわりのものを与えています。

正直、広い土地も必要だし、エサ代だって、鶏舎の管理だって、ケージ飼いの何倍もコストと手間がかかります。

でも、それが鶏たちの幸せと、最高の卵のためには必要なこと。

そして、それが私たちの考える「適正な価格」だと信じています。

愛情込めて育てた健康な鶏が産む卵は、味も栄養も、きっと皆さんに「違い」を感じていただけるはずです。

なぜ?卵が「物価の優等生」と呼ばれてきた理由

「卵は物価の優等生」って、本当によく聞く言葉ですよね。

長い間、スーパーなどで他の食品と比べて卵の価格があまり大きく変わらなかったことから、そう呼ばれるようになりました。

毎日の食卓に欠かせない存在として、私たちの家計にとっても本当にありがたい存在でしたよね。

この価格安定性を実現できた背景には、私たち生産者をはじめ、流通や販売に関わるたくさんの人たちの、地道な工夫と努力の積み重ねがあったんです。

具体的にどんな理由で「物価の優等生」と呼ばれるようになったのか、その秘密を少し詳しく見ていきましょう。

安定供給を支えた生産効率の向上

まず大きな理由として挙げられるのは、卵をたくさん、そして効率よく生産できるようになったことです。

「少ない労力やコストで、より多くの卵を食卓へ届けたい」という目標のために、養鶏に関わる様々な技術が大きく進歩しました。

たとえば、昔に比べてたくさんの卵を産んでくれる元気な鶏の種類を選んだり、少ないエサでも健康に育つように鶏自体を改良したりといった工夫が重ねられてきました。

鶏が食べるエサについても、成長や産卵に必要な栄養をバランス良く含みつつ、コストも抑えられるように、トウモロコシなどの原料の組み合わせや配合割合が絶えず研究されてきたんです。

こういった一つ一つの地道な改善が、一年を通して安定供給できる体制を築き、手頃な価格を支える土台のひとつとなってきました。

ケージ飼育と機械化によるコスト削減

安い食材としての卵の価格を実現できた、もう一つの大きな理由は、鶏の飼い方と設備にあります。

「なぜ卵は安いの?」という疑問に対する答えの多くは、ここにあるかもしれません。

具体的には、「ケージ飼育」と呼ばれる、鶏をケージ(かご)に入れて飼う方法が、日本の多くの養鶏場で採用されています。

この方法だと、限られたスペースでたくさんの鶏を飼育できるため、広い土地を用意する必要がなく、管理の手間も少なくて済みます。

さらに、エサやりや卵の回収、鶏舎の掃除などを機械化することで、人手を減らし、人件費を抑えることも可能になりました。

このように、一度にたくさんの卵を生産し、かかる費用をできるだけ抑える「大量生産・低コスト化」の仕組みが、卵の価格を低く安定させる大きな力となってきたのです。

ただ、この効率的な飼い方は、鶏にとっては少し窮屈でストレスを感じやすい環境である、という側面も持っていることは知っておいてほしい点です。

流通システムの効率化

卵が養鶏場から皆さんの食卓に届くまでには、生産現場だけでなく、運んだりお店に並べたりする過程も重要です。

この「流通」の段階でも、価格の安定化のための様々な工夫が行われてきました。

たとえば、卵は割れやすいデリケートな食品ですから、産地からスーパーなどの販売店まで、できるだけ衝撃を与えずに、そして新鮮さを保ったまま、短い時間で届けられるような輸送方法が考え出されました。

また、養鶏場で産まれたたくさんの卵を、サイズごとに素早く仕分けして、パック詰めする作業なども、機械化によって効率が格段に上がっています。

生産から消費までの全体の流れを見直して、時間やコストの無駄をなくす取り組みも、手頃な卵の価格の維持に貢献してきた大切な要素なんですね。

他のタンパク質源との価格比較

卵が「物価の優等生」と呼ばれてきた背景には、他の食べ物、特に私たちの体を作るのに欠かせないタンパク質を多く含む食品との比較も関係しています。

お肉やお魚も、もちろん大切なタンパク質源ですが、天候不順による不作や不漁、あるいは輸入先の状況などによって、価格が大きく変動しやすいことがありますよね。

それに比べると、これまで卵の価格は比較的変動が少なく安定していたため、毎日の献立を考える上で計算しやすく、家計の強い味方として、多くの家庭で重宝されてきました。

価格だけでなく、必須アミノ酸をバランス良く含むなど栄養価が高い点も魅力です。

このように、他の主要なタンパク質源と比較しても、その手に入れやすい価格と安定性が、「物価の優等生」という評価に繋がってきた大きな理由の一つと言えるでしょう。

「安い卵」の裏側 知っておきたい生産環境と品質のこと

「卵は物価の優等生」って言われてきたけど、その「安さ」には理由があるんです。

私たちが毎日食べている卵が、どんな環境で産まれているのか、少しだけ知ってみませんか?スーパーで当たり前に並んでいる安い卵(安い 食材)の裏側には、効率やコストを最優先するために、ちょっと考えさせられる現実もあるんですよ。

狭いケージが鶏に与えるストレス

一般的な養鶏場で見られる「ケージ飼い」という方法は、鶏を狭いカゴに入れて飼育するスタイルです。

一度にたくさんの鶏を飼育できるので、生産効率が良く、コストを抑えるためには都合が良い方法として広まってきました。

でも、鶏たちにとっては、一生のほとんどを身動きが取りにくい狭い場所で過ごすことになります。

土をつついたり、砂浴びをしたり、自由に歩き回ったりといった、鶏が本来持っている自然な行動はほとんどできません。

このような環境は、鶏にとって大きなストレスになるんです。

運動不足はもちろん、精神的な負担も少なくありません。

想像してみてください。

もし私たちが一日中、狭い部屋から出られなかったら、きっと辛いですよね。

鶏たちも同じ気持ちかもしれません。

ストレスが多い環境は、鶏の健康にも影響を与えかねません。

価格優先の飼料とその影響

卵の価格(卵 価格)を安くするためには、生産コストの多くを占めるエサ代を抑える必要があります。

そのため、多くの大規模養鶏場では、栄養バランスよりも価格の安さを優先した配合飼料が使われることがあります。

もちろん、鶏が生きていくために最低限必要な栄養は含まれています。

しかし、鶏本来の健康や、産まれる卵の味や栄養(卵 栄養)を最大限に引き出すための、より高品質な原料やこだわりの配合とは言えない場合が多いんです。

最近では、輸入トウモロコシなどの飼料 価格 高騰もあって、ますますコスト管理が厳しくなっています。

価格を抑えたエサは、鶏たちの体を作る基本となるもの。

その質が、最終的に産まれる卵の品質、例えば味の深みや黄身の色、栄養価にも関わってくるのは自然なことですよね。

味や栄養価を追求しにくい環境

鶏がストレスを感じやすい環境で、価格優先のエサを食べて育つと、どうしても卵の味や栄養価を追求するのは難しくなります。

ストレスは鶏の体に様々な影響を与え、それが卵質に出ることも考えられます。

また、エサの内容が卵の風味や栄養成分(例えばタンパク質やビタミンの含有量など)に直結することは、皆さんも想像しやすいのではないでしょうか?(卵 タンパク質量)。

「安さ」を最優先する環境では、卵本来の濃厚なコクやすっきりした後味、豊かな栄養といった「品質」の部分は、どうしても二の次、三の次になりがちなんです。

もちろん、全ての安い卵がそうとは限りませんが、コストと品質のバランスを取るのはとても難しい課題です。

衛生管理の難しさ

たくさんの鶏を狭いスペースで飼育するケージ飼いは、衛生管理の面でも課題があります。

鶏が密集しているため、一羽が病気になると、あっという間に他の鶏に広がってしまうリスクが高まります。

そのため、病気を予防するために、抗生物質などの薬剤が使われることもあります。

もちろん、適切な管理のもとで使用されていますが、消費者としては少し気になるところですよね。

また、糞尿の処理なども大規模になるほど管理が大変になります。

近年、各地で発生している鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ 影響)のニュースを聞くと、密集飼育のリスクや衛生管理の重要性を改めて感じます。

鶏たちが健康に過ごせる清潔な環境を維持することは、安全で美味しい卵を届けるための基本なんです。

揺らぐ「物価の優等生」卵の価格変動と最近の事情

「卵は物価の優等生」って、本当によく聞く言葉ですよね。

長い間、私たち養鶏家も安定して卵をお届けできるように頑張ってきましたし、みなさんの食卓でも手頃な価格(卵 価格)で役立ってきたと思います。

でも、ここ数年、その状況が大きく変わってきているんです。

「あれ?最近卵、高くない?」って感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、その背景にはいくつかの大きな理由があるんですよ。

鳥インフルエンザの影響と供給不安

まず、鳥インフルエンザの影響は本当に大きいです。

鳥インフルエンザは、鳥たちの間で広がる非常に感染力の強い病気で、発生するとたくさんの鶏を処分しなければならなくなります。

私たち養鶏家にとっては、本当に胸が張り裂けるような出来事なんです…。

2023年には、全国で過去最多となる1700万羽以上もの鶏たちが殺処分されるという、大変な事態になりました。

これは、日本全国で卵を産んでくれる鶏の約1割がいなくなってしまった計算になります。

これだけ多くの鶏がいなくなると、当然、生産される卵の量もガクッと減ってしまいますよね。

そうなると、スーパーの棚から卵が少なくなったり、価格が上がったりする「供給不安」につながってしまうんです。

私たち生産者も、みなさんに安定して卵をお届けできないのは、本当に心苦しいです。

飼料価格の高騰が招く卵 値段への影響

次に、鶏たちが毎日食べるエサの価格が、びっくりするほど上がっていることも大きな要因です。

実は、卵を生産するためにかかるコストの中で、このエサ代が一番大きい割合を占めていて、だいたい6割くらいにもなるんですよ。

鶏たちの主食となるトウモロコシや大豆かすといった原料は、その多くを海外からの輸入に頼っています。

でも、最近は世界的な需要の増加や、天候不順による不作、そして後述するような国際情勢の不安定さから、これらの原料価格がものすごく高騰しています。

私たち養鶏家も、エサ代の値上がりには本当に頭を悩ませています。

日本養鶏協会が2023年3月に行った調査では、生産コストが上がった分を卵の販売価格に「全く転嫁できていない」と答えた生産者が、なんと45%もいたんです。

この状況が続くと、どうしても卵の値段(卵 値段)にも影響が出てきてしまうのが現実です。

ウクライナ情勢など世界的な要因

飼料価格の高騰には、ロシアによるウクライナ侵攻といった世界的な要因も大きく関わっています。

ウクライナは「ヨーロッパのパンかご」と呼ばれるほど、トウモロコシや小麦などの穀物の大輸出国でした。

しかし、戦争によって生産量が落ち込んだり、黒海からの輸出が滞ったりしたことで、世界中で穀物の供給不安が広がり、価格が高騰しました。

日本が飼料を輸入しているアメリカなど他の国の価格にも影響が出ているんです。

それに加えて、原油価格の上昇による輸送コストの増加や、円安の進行も、輸入に頼る飼料価格をさらに押し上げる要因となっています。

遠い国の出来事が、巡り巡って私たちの食卓の卵の価格(価格 変動)にまで影響を及ぼしているんですね。

スーパーの特売にも変化?家計への影響

こうした様々な要因が重なって、みなさんが普段お買い物をするスーパーでの卵の価格にも変化が見られますよね。

以前は「目玉商品」として、特売(特売情報)で安く売られていることも多かった卵ですが、最近は特売自体が減ったり、価格が高止まりしたりしていると感じませんか?。

実際、2023年には卵の卸売価格(全農・東京Mサイズ1kgあたり)が一時300円を超える水準まで高騰しました。

2024年に入って少し落ち着いてきてはいますが、以前のような「物価の優等生」ぶりは影を潜めています。

総務省の家計調査を見ると、卵への年間支出額も気になるところです。

※総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキングより抜粋・加工

毎日使う食材だからこそ、この価格上昇は家計への圧迫を実感させますよね。

「食費 節約(食費 節約)」を頑張っているご家庭にとっては、本当に厳しい状況だと思います。

私たち生産者も、みなさんの生活への影響を考えると、とても心苦しく感じています。

卵の安定供給(卵 供給)のために、私たちも日々努力を続けていきますね。

「物価」より「味と栄養」 絆養鶏場のこだわり

「卵は物価の優等生」ってよく聞きますよね。

でも、私たち絆養鶏場が一番大切にしているのは、価格だけじゃないんです。

鶏たちが健康で幸せに暮らせること、そして、その鶏たちが産んでくれる卵本来の「味」と「栄養」を、しっかり皆さんにお届けすること。

そこには、私たちの譲れないこだわりがたくさん詰まっているんですよ。

鶏がのびのび過ごせる「平飼い」

絆養鶏場では、鶏たちを「平飼い」という方法で育てています。

これは、昔ながらの飼い方で、鶏たちが鶏舎の中や外の地面を自由に歩き回れる飼育方法のことです。

一般的なケージ飼育のように狭いカゴの中に閉じ込められるのではなく、太陽の光を浴びたり、地面をつついて虫を探したり、大好きな砂浴びをしたり。

鶏本来の行動がとれるので、ストレスが少なく、健康的に過ごせるんです。

実際に、私たちの鶏舎では、鶏たちが元気に走り回ったり、気持ちよさそうに日向ぼっこしたりする姿を毎日見ることができますよ。

広々とした空間でのびのびと育った鶏が産む卵は、やっぱり違うと私たちは信じています。

ストレスが少ない環境は、卵の質、つまり美味しさや鮮度にも良い影響を与えてくれるんです。

健康と美味しさを考えたこだわりのエサ

卵の味や栄養を決める上で、鶏が毎日食べるエサはとっても重要です。

一般的な養鶏では、価格を抑えるために、輸入のトウモロコシなどを主原料とした配合飼料を使うことが多いです。

でも、私たちは鶏たちの健康と、産まれる卵の美味しさを第一に考えて、エサにもとことんこだわっています。

例えば、地元で収穫されたお米や野菜くず、栄養価の高い魚粉や海藻などを、鶏たちの状態を見ながら独自にブレンドして与えています。

飼料価格の高騰が続く中でも、遺伝子組み換えでない原料を選んだり、不要な添加物を使わないようにしたりと、安心して食べてもらえる卵づくりの基本だと考えています。

こだわりのエサを食べて育った鶏の卵は、黄身の色が濃く、味に深みとコクが出ます。

美味しい卵料理を作るには、まず素材となる卵そのものが美味しくなくちゃ、ですよね!。

手間ひまを惜しまない飼育管理

平飼いは、鶏たちが自由に動き回れる反面、管理にはケージ飼いよりもずっと手間ひまがかかります。

鶏舎を清潔に保つための掃除も毎日欠かせませんし、一羽一羽の健康状態をしっかりチェックすることも大切です。

私たちは毎朝、鶏舎を見回り、「みんな元気かな?」「変わりはないかな?」と鶏たちの様子を観察することから一日が始まります。

鶏舎の温度や湿度にも気を配り、鶏たちが快適に過ごせる環境を整えています。

病気を防ぐための衛生管理も徹底していますが、何よりも大切なのは、日々の丁寧な観察と、愛情のこもったお世話だと考えています。

こうした日々の積み重ねが、鶏たちの健康を守り、安全で美味しい卵をお届けすることにつながっています。

ちょっと大変でも、この手間ひまが絆養鶏場の卵の品質を支えているんです。

私たちが考える「適正な価格」の意味

絆養鶏場の卵は、スーパーで特売されている卵と比べると、少し価格が高いと感じるかもしれません。

それは、これまでお話ししてきたように、鶏たちがのびのび過ごせる平飼い環境の維持や、こだわりのエサ、そして毎日の丁寧な飼育管理に、どうしてもコストがかかるからです。

物価高やインフレが進む中で心苦しい部分もありますが、私たちはこの価格を、品質に見合った「適正な価格」だと考えています。

「卵は物価の優等生」と言われるように、ただ安い食材を追求するだけでは、鶏たちの健康や卵本来の美味しさ、栄養価が犠牲になってしまう可能性があることを、私たちは知っています。

「なぜ卵は安い のか?」その裏側も考えてみてほしいのです。

私たちは、「物価の優等生」ではなく、「味の優等生」「栄養価の優等生」と呼ばれる卵を目指しています。

鶏たちが健康で幸せに育ち、その恵みとして産んでくれる、本当に美味しくて栄養満点な卵。

その価値を理解していただき、毎日の食卓で安心して味わってもらうこと。

それが私たちの願いであり、家計費用の節約だけでは測れない価値だと信じています。

具体的に見てみよう!価格推移と飼育環境の違い

「物価の優等生」と呼ばれていた卵の価格が、実際にはどのように変わってきたのか、そしてその背景にある鶏たちの暮らし、飼育環境の違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

グラフで見る鶏卵の価格推移の変化

卵価格推移とは、その名の通り、鶏の卵の値段が時間とともにどう変わってきたかを示すものです。

データを見ると、卵がいかに価格安定していたかがよくわかります。

全農のデータによると、東京のMサイズ卵1kgあたりの年平均価格は、1989年から2022年までの長い間、だいたい150円から250円の間で安定していました。

30年以上も大きな変動がなかったなんて、まさに「物価の優等生」ですよね。

ところが、2023年には鳥インフルエンザや飼料価格の高騰の影響で、なんと1kgあたり300円を超えるまでに急上昇しました。

これは本当に異例のことなんです。

2024年に入って卵の価格は少し落ち着きを取り戻しつつありますが、かつてのような「安さ」が当たり前ではなくなったことを、この卵の値段の価格推移は示しています。

物価高とインフレの影響

最近よく聞く「物価高」や「インフレ」という言葉。

これは、世の中のいろいろなモノやサービスの値段が全体的に上がっていく状況のことです。

卵の価格変動も、こうした大きな流れと無関係ではありません。

特に大きかったのが、鳥インフルエンザの影響です。

卵を産む鶏が減れば、当然、市場に出回る卵の量も減ってしまい、卵の供給が不安定になり価格が上がります。

さらに追い打ちをかけたのが、飼料価格の高騰です。

鶏のエサの主な原料であるトウモロコシや大豆かすは、多くを海外からの輸入に頼っています。

ロシアによるウクライナ侵攻などの影響で、これらの穀物価格が世界的に高騰し、さらに円安も加わって、エサ代が何倍にも跳ね上がりました。

エサ代は卵の生産コストの約6割を占めると言われているので、この影響は本当に大きいんです。

ケージ飼いと平飼いの環境比較

卵の価格や安定供給の裏側で、鶏たちがどんな環境で暮らしているか、考えたことはありますか?日本の多くの養鶏場で行われているのが「ケージ飼い」です。

これは、鶏をワイヤーでできたケージ(かご)の中に入れて飼育する方法です。

一方、私たち絆養鶏場が採用しているのは「平飼い」です。

これは、鶏舎の中や屋外の地面の上で、鶏たちが自由に動き回れるようにする飼育方法なんですよ。

それぞれの特徴を比べてみましょう。

ケージ飼いは、少ないスペースでたくさんの鶏を飼え、糞の処理なども効率的に行えるため、卵の価格を安く抑えることに貢献してきました。

でも、鶏にとっては身動きが取りづらく、自然な行動ができない、ストレスの多い環境と言えます。

一方、平飼いは、鶏がのびのびと健康的に過ごせる反面、広い土地が必要ですし、掃除や健康管理にも手間とコストがかかります。

これが、安い食材としての卵と、私たちが目指す卵との大きな違いなんです。

ストレスが卵の品質に与える可能性

鶏も私たち人間と同じように、ストレスを感じます。

狭いケージに閉じ込められ、自由に動き回れなかったり、単調な環境で過ごしたりすることは、鶏にとって大きなストレスになります。

ストレスを受けた鶏は、免疫力が低下しやすくなったり、健康状態が悪くなったりすることがあります。

そうすると、産まれてくる卵にも影響が出ると私たちは考えています。

例えば、ストレスは卵の殻の質を低下させたり、黄身の色が薄くなったり、白身の張りがなくなったりする原因になるかもしれません。

絆養鶏場では、鶏たちができるだけストレスなく、健康に過ごせる環境を大切にしています。

自由に地面を歩き回り、砂浴びをして体をきれいに保ち、日光を浴びて元気に過ごす。

そうやって心身ともに健康な鶏が産んでくれる卵は、やっぱり味も濃く、卵の栄養も豊富で、白身もプリッとしているんですよ。

価格の安定だけを追求するのではなく、鶏の健康と、その先にある卵の美味しさやタンパク質、ビタミンといった栄養価を大切にしたい。

それが私たちの想いです。

安さだけではない、卵選びの視点を持つきっかけになれば嬉しいです。

絆養鶏場の卵、実はこんなところが違うんです

絆養鶏場の卵が、スーパーでよく見かける卵とどう違うのか、気になっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は、目には見えないたくさんのこだわりが詰まっているんです!鶏たちの育て方からエサの中身まで、私たちの卵ならではの特徴をご紹介します。

鶏たちの元気な姿が美味しさの源

卵の美味しさは、なんといっても産んでくれる鶏たちが健康で元気なことが一番大切だと、私たちは考えています。

「絆養鶏場」という名前の通り、私たちは鶏たちとの絆を大切に、毎日愛情を込めてお世話をしています。

一般的な養鶏場では、コストを抑えてたくさんのを生産するために、どうしても狭いケージ(かご)の中で鶏を飼育することが多くなります。

でも、私たちは鶏たちが地面を自由に歩き回り、砂浴びをしたり、日光を浴びたり、時には仲間と追いかけっこしたりできる「平飼い」という方法を選びました。

鶏舎の中も、一羽一羽がゆったりと過ごせるスペースを確保しています。

鶏たちがストレスなく、のびのびと過ごせる環境を整えることは、卵の品質に直結します。

元気いっぱいに育った鶏が産む卵は、生命力にあふれているというか、味が濃くて本当に美味しいんですよ。

毎日鶏たちの様子を見ていると、「今日も元気だな!」と私たちスタッフも嬉しくなります。

鶏たちの健康と幸せを守ることが、結果として最高の卵をお届けすることに繋がると信じて、手間ひまを惜しまずに育てています。

黄身の色と白身の弾力が自慢

絆養鶏場の卵を割ってみると、まずその見た目の違いに驚かれるかもしれません。

黄身は鮮やかで濃いオレンジ色に近く、白身はこんもりと盛り上がって、ぷりっとした弾力があります。

この美しい黄身の色と白身のハリは、鶏たちが毎日食べているこだわりのエサから生まれます。

価格を優先した配合飼料だけではなく、鶏たちの健康と卵の栄養価、そして美味しさを考えて、私たちが独自にブレンドした特別なエサを与えているんです。

※季節や鶏の健康状態に合わせて内容は微調整しています。

もちろん、飼料の価格高騰という厳しい状況は私たちにとっても大きな課題です。

でも、鶏たちの健康と卵の品質を考えると、エサへのこだわりは譲れません。

見た目の美しさは、卵の鮮度と栄養がたっぷり詰まっている証拠でもあるんですよ。

この違いが、次にご紹介する味の違いにも繋がっています。

濃厚なコクとすっきりした後味

絆養鶏場の卵の自慢は、見た目だけではありません。

口にした時の「味」にも、はっきりとした違いを感じていただけるはずです。

濃厚なコクがあって、本来の旨みがしっかりと感じられるのに、後味は驚くほどすっきりしています。

この豊かな味わいは、やはり鶏たちの健康とストレスのない飼育環境、そしてこだわりのエサの賜物です。

元気な鶏は、栄養をしっかりと吸収し、それを美味しい卵として産んでくれます。

また、平飼いで自由に動き回ることで、余計な脂肪がつきにくく、雑味のないクリアな味わいになるんです。

「今まで食べていた卵と全然違う!」「卵ってこんなに美味しかったんだ」というお客様からの嬉しい声が、私たちの何よりの励みになっています。

「濃厚だけど、後味がしつこくないから、いくつでも食べられそう」と言っていただくことも多いですね。

この格別な味わいを、ぜひ一度体験していただきたいです。

家計を考えると、毎日は難しいかもしれませんが、たまの贅沢や、特別な日の食卓にいかがでしょうか。

卵かけご飯やだし巻き卵で違いを実感

絆養鶏場の卵の良さを一番ダイレクトに感じていただけるのは、やはりシンプルな卵料理です。

特におすすめしたいのが、日本の食卓の定番「卵かけご飯」と「だし巻き卵」!。

ほかほかのご飯に絆養鶏場の卵を割り入れてみてください。

濃いオレンジ色の黄身がとろりとご飯に絡みつき、醤油を少し垂らすだけで、最高の卵かけご飯が完成します。

白身にも独特の臭みがほとんどないので、卵本来の旨みと甘みを存分に味わえますよ。

スーパーで手軽に買える卵とはひと味違う、贅沢な一杯になるはずです。

だし巻き卵も、違いがはっきりとわかります。

ふっくらと焼き上がり、断面は鮮やかな黄色。

口に入れると、卵の濃厚なコクと出汁の風味がじゅわっと広がります。

冷めてもパサつきにくく美味しいので、お弁当のおかずにもぴったりです。

他にも、ゆで卵にすれば黄身の濃密な味わいを、目玉焼きにすれば白身のぷりっとした食感と黄身の旨みを堪能できます。

まずはシンプルな食べ方で、絆養鶏場の卵が持つポテンシャルの高さを実感してみてください。

きっと、卵への見方が変わるはずです。

いつもの卵 料理をワンランクアップ

シンプルな料理で違いがわかるのはもちろんですが、絆養鶏場の卵は、普段作っている様々な卵料理を、ぐっと美味しくしてくれる力を持っています。

例えば、お子様にも人気のオムライス。

絆養鶏場の卵を使うと、いつもよりふんわり、とろりとした理想的な仕上がりになります。

卵自体の味がしっかりしているので、ケチャップライスとの相性も抜群です。

朝食の定番、スクランブルエッグも、驚くほどクリーミーで風味豊かに。

まるでホテルの朝食みたい、なんて思ってしまうかもしれません。

ケーキやプリンなどのお菓子作りに使えば、卵のコクが生地やクリームの味わいを深め、ワンランク上の本格的な味に仕上がります。

いつものレシピで作っても、「今日のはなんだか特別美味しいね!」と家族に褒められるかもしれませんよ。

卵は価格が手頃で栄養満点な安い 食材の代表ですが、その質にこだわるだけで、毎日の食卓がもっと豊かで楽しくなります。

価格が気になる状況ではありますが、たまには絆養鶏場の卵を選んで、いつもの卵 料理を格上げしてみませんか?毎日の食事が、きっともっと待ち遠しくなりますよ。

これからの卵選び 考えてみませんか?

「卵は安くて当たり前」――そんな時代が長かったかもしれません。

でも、最近の価格の変動や、私たちが普段目にしない養鶏場の状況を知ると、少し立ち止まって考えてみたくなりませんか? 価格だけが卵を選ぶ基準でいいのかな、って。

私たち絆養鶏場は、毎日食べるものだからこそ、値段の向こう側にあるストーリーも大切にしてほしいと考えています。

価格だけでない卵 選び方の新基準

これまでは、スーパーで一番安い卵パックに手が伸びることが多かったかもしれませんね。

でも、これからは少し違う視点で卵を選んでみませんか? 例えば、「どんな環境で鶏が育ったのか」「どんなエサを食べているのか」「だから、どんな味や栄養が期待できるのか」といったことです。

「安さ」という基準も大切ですが、それに加えて「品質」「安全性」「鶏たちの育った環境(アニマルウェルフェア)」といった新しい基準を持つことで、卵選びはもっと豊かになります。

値段の数字だけでは見えてこなかった価値が、きっと見つかるはずですよ。

毎日食べるものだからこそ、納得して選びたいですよね。

生産背景を知ることの大切さ

「生産背景を知る」というと、少し難しく聞こえるかもしれません。

でも、要は「その卵が、どんな場所で、どんなふうに育てられた鶏から産まれたのか」を知るということです。

例えば、狭いケージで身動きもままならず、効率だけを求めて育てられた鶏と、太陽の光を浴びて地面を自由に歩き回り、ストレス少なく過ごした鶏。

どちらが健康で、美味しいたまごを産んでくれるでしょうか? 想像してみると、答えは明らかですよね。

鶏たちの健康状態やストレスは、卵の味や栄養価、鮮度に直接影響します。

だから、どんな環境で、どんなエサ(飼料)を食べて育ったのかを知ることは、私たちが口にするものの質を知る上で、とても大切なことなんです。

私たち絆養鶏場では、鶏たちがのびのび過ごせる平飼いにこだわり、飼料にも気を配っています。

その様子をできるだけお伝えすることも、私たちの責任だと考えています。

家族の健康のためにできる選択

毎日食べる卵だからこそ、家族の健康を考えた選択をしたい、そう考えるのは自然なことですよね。

卵は、良質なタンパク質(タンパク質、卵 タンパク質量)をはじめ、ビタミンやミネラルなど、たくさんの栄養素が詰まった素晴らしい食材です。

ただ、「安い卵」が主流だった背景には、コスト削減のために栄養価よりも価格を優先した飼料が使われたり、ストレスの多い環境で鶏が健康を維持しにくかったり…といった側面があったことも否定できません。

これからは、「物価」だけでなく、卵本来の「栄養価」や「安全性」にも目を向けて選ぶことが、家族の健康を守るための大切な一歩になります。

ストレスなく健康に育った鶏が産んだ卵は、栄養バランスが優れているだけでなく、濃厚な味わいで、食卓を豊かにしてくれます。

絆養鶏場の卵は、そんな想いを込めてお届けしています。

絆養鶏場の卵を試してみませんか?

ここまで読んでくださって、「じゃあ、どんな卵を選べばいいの?」と思われたかもしれません。

もしよろしければ、一度、私たち絆養鶏場の卵を試していただけませんか?。

私たちは、「物価の優等生」ではなく、「味の優等生」「栄養価の優等生」と呼ばれることを目指しています。

鶏たちが自由に動き回れる平飼いの環境で、健康と美味しさを考えて厳選したこだわりのエサを与え、手間ひまを惜しまずに育てています。

確かに、一般的な卵より少し価格は高いかもしれません。

でも、濃厚な黄身のコク、ぷりっとした白身の弾力、そして食べた後のすっきりとした後味は、きっと「違い」を感じていただけるはずです。

シンプルな卵かけご飯(卵かけご飯)やだし巻き卵(だし巻き卵)で、その美味しさを実感してみてください。

家族の笑顔と健康のために、私たちが自信を持ってお届けする卵です。

卵の保存方法や消費期限の疑問点

最後に、卵の保存方法(卵 保存方法)や消費期限(卵 消費期限)について、よくいただく質問にお答えしますね。

まず保存ですが、購入後はすぐに冷蔵庫(10℃以下)で保存するのが基本です。

卵の尖った方を下にしてパックのまま保存すると、鮮度が長持ちしやすいですよ。

ドアポケットは開閉による温度変化が大きいので、できれば冷蔵庫の奥の方がおすすめです。

次に期限表示ですが、卵に表示されているのは基本的に「賞味期限」です。

これは「美味しく食べられる期限」の目安で、期限を過ぎたらすぐに食べられなくなるわけではありません。

ただし、生で食べる(卵かけご飯など)場合は、必ず賞味期限内にしてくださいね。

加熱調理する場合でも、なるべく早めに使い切ることを心がけましょう。

新鮮で美味しい卵を安全に楽しむために、これらの点も参考にしてみてくださいね。

私たち絆養鶏場の卵も、適切な保存で美味しさを保って、毎日の食卓で活躍させていただけたら嬉しいです!。

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