ゆで卵で離乳食スタート!進め方と月齢別レシピ、アレルギー対応も解説

「ゆで卵、離乳食に使えるって聞くけど、どうやって進めたらいいの?」初めての離乳食、特に卵はアレルギーの心配もあり、進め方に戸惑うママも多いのではないでしょうか。このページでは、ゆで卵を使った離乳食の進め方について、初期から完了期まで、月齢別に詳しく解説します。いつから卵黄、卵白をあげられるの?適切な固さや量は?アレルギー反応が出たらどうすればいいの?など、ママたちの疑問にしっかりお答えします。さらに、管理栄養士監修の月齢別レシピもご紹介!定番のペーストから、手づかみ食べしやすいもの、完了期向けのアレンジレシピまで、バリエーション豊かに掲載しています。また、ゆで卵の栄養価やアレルギー対応についても分かりやすくまとめていますので、安心して離乳食を進めていくための一助として、ぜひご活用ください。この記事を読めば、ゆで卵を使った離乳食を安全かつスムーズに進めることができ、赤ちゃんもママも笑顔で楽しい離乳食ライフを送れるようになりますよ。
1. ゆで卵が離離乳食初期に選ばれる理由
ゆで卵は離乳食初期にぴったりの食材です。その理由は、消化の良さ、栄養価の高さ、アレルギーへの配慮のしやすさ、調理の簡単さ、そして経済的なメリットがあるからです。
1.1 消化吸収の良さ
離乳食初期の赤ちゃんは消化器官が未発達なため、消化しやすい食材を選ぶことが重要です。ゆで卵の黄身は柔らかく、胃腸への負担が少ないため、初期の離乳食として安心して与えることができます。白身はやや消化しにくいので、初期は黄身のみから始め、徐々に白身を加えていくのがおすすめです。
1.2 豊富な栄養素
ゆで卵には、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。特に注目すべきは、良質なタンパク質、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンB群、鉄分などです。これらの栄養素は、身体の発育、免疫力の向上、脳の発達などに重要な役割を果たします。
栄養素 | 働き |
---|---|
タンパク質 | 身体を作る材料となる栄養素。筋肉、臓器、血液、皮膚、髪など、身体のあらゆる組織を作るために必要です。 |
ビタミンA | 皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素。免疫力を高める働きもあります。 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助け、骨の成長を促進する栄養素。 |
ビタミンB群 | エネルギー代謝に関わる栄養素。疲労回復や神経機能の維持にも役立ちます。 |
鉄分 | 血液中のヘモグロビンの構成成分。酸素を全身に運ぶ役割を果たします。 |
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、赤ちゃんの健やかな成長をサポートすることができます。詳しくは厚生労働省 e-ヘルスネットをご覧ください。
1.3 アレルギーへの配慮
卵はアレルギーを起こしやすい食品の一つですが、ゆで卵は加熱調理することでアレルギー物質が変化し、アレルギー反応が出にくくなると言われています。ただし、初めて与える際は少量から始め、アレルギー反応がないか注意深く観察することが大切です。赤ちゃんの様子を見ながら慎重に進めていきましょう。
1.4 調理の簡単さ
ゆで卵は調理が非常に簡単です。鍋にお湯を沸かして卵を入れるだけで完成するため、忙しいママやパパにとって手軽に用意できる離乳食と言えるでしょう。また、作り置きも可能なので、時間のある時にまとめて作って冷蔵庫に保存しておけば、必要な時にすぐに使えて便利です。
1.5 経済的なメリット
卵は比較的安価な食材であるため、家計にも優しい離乳食です。他の食材と組み合わせることで、バリエーション豊かな離乳食を経済的に作ることができます。
これらの理由から、ゆで卵は離乳食初期に最適な食材と言えるでしょう。赤ちゃんの成長に合わせて適切な方法で与え、健やかな成長をサポートしましょう。
2. ゆで卵を使った離乳食の進め方

ゆで卵は消化吸収が良く、アレルギー反応の出やすい食材でもあるため、慎重に進めていく必要があります。月齢に合わせた固さや形状、量をしっかり守って、安全に与えましょう。
2.1 離乳食初期(5~6ヶ月頃)の進め方
離乳食初期は、消化器官が未発達なため、なめらかでとろみのあるペースト状に調理することが大切です。まずは黄身から始め、アレルギー反応がないかを確認してから白身を与え始めます。
2.1.1 固ゆで卵の作り方
沸騰したお湯に卵を入れ、7~8分茹でます。茹で上がったら冷水にとり、殻をむきます。
2.1.2 黄身のペーストの作り方
固ゆで卵の黄身を取り出し、すり鉢や裏ごし器でなめらかになるまで潰します。母乳やミルク、だし汁でのばしてペースト状にします。
2.1.3 初めてあげる時の注意点
初めてゆで卵を与える際は、小さじ1/2程度から始め、アレルギー反応がないかを確認しましょう。午前中に与え、万が一アレルギー反応が出た場合でも、病院を受診しやすい時間帯にしましょう。また、初めて与える際は、平日の小児科医の診察がある時間帯に与えるのが望ましいです。厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」も参考にしてください。
2.2 離乳食中期(7~8ヶ月頃)の進め方
離乳食中期になると、舌で潰せる程度の固さが目安になります。黄身に加えて白身も少しずつ与え始めましょう。白身は消化しにくいので、最初は少量から始め、様子を見ながら量を増やしていきます。
2.2.1 黄身と白身のペーストの作り方
固ゆで卵の黄身と白身を一緒にすり鉢や裏ごし器でなめらかになるまで潰します。母乳やミルク、だし汁でのばしてペースト状にします。
2.2.2 卵の固さの目安
舌で潰せる程度の固さが目安です。まだ固すぎる場合は、さらに細かく刻んだり、裏ごししたりして調整しましょう。
2.2.3 食べられる量の目安
黄身と白身を合わせて、小さじ1~2程度が目安です。赤ちゃんの様子を見ながら調整しましょう。
2.3 離乳食後期(9~11ヶ月頃)の進め方
離乳食後期になると、歯ぐきや歯で噛めるようになってきます。舌で潰せる固さから、歯ぐきで噛める固さへと移行していきます。刻んだゆで卵や、手づかみ食べしやすい形状にすると良いでしょう。
2.3.1 刻みゆで卵の作り方
固ゆで卵を5mm角程度に刻みます。まだ噛む力が弱い場合は、さらに細かく刻みましょう。
2.3.2 手づかみ食べへの工夫
ゆで卵をスティック状に切ったり、パンケーキなどに混ぜ込んで焼き、手づかみ食べしやすいように工夫しましょう。また、滑りやすいので、小さく切った海苔で巻いたり、衣をつけて揚げ焼きにするのもおすすめです。
2.4 離乳食完了期(12~18ヶ月頃)の進め方
離乳食完了期になると、大人と同じような固さのものが食べられるようになります。ゆで卵を使った様々な料理に挑戦してみましょう。
2.4.1 ゆで卵を使ったレシピのバリエーション
卵焼き、オムレツ、チャーハン、サンドイッチなど、様々な料理にゆで卵を使うことができます。味付けは薄味を心がけ、アレルギー反応にも注意しましょう。
時期 | 固さ | 量 | ポイント |
---|---|---|---|
初期(5~6ヶ月頃) | ペースト状 | 小さじ1/2~ | 黄身から始め、アレルギーに注意 |
中期(7~8ヶ月頃) | 舌で潰せる | 小さじ1~2 | 白身も少しずつ与え始める |
後期(9~11ヶ月頃) | 歯ぐきで噛める | 5mm角程度 | 手づかみ食べしやすい形状に |
完了期(12~18ヶ月頃) | 大人と同じくらい | 適量 | 様々な料理に活用 |
上記はあくまで目安です。お子様の発達状況に合わせて調整してください。心配な場合は、かかりつけ医や地域の保健師、栄養士に相談しましょう。
3. 月齢別ゆで卵離乳食レシピ

ここでは、各月齢に合わせたゆで卵を使った離乳食レシピを紹介します。赤ちゃんの成長に合わせて、適切な固さ、大きさ、味付けで調理しましょう。
3.1 離乳食初期(5~6ヶ月頃)向けレシピ
この時期は、卵黄のみを使用し、滑らかなペースト状に調理します。初めて卵をあげる際は、少量から始め、アレルギー反応がないか注意深く観察しましょう。
3.1.1 にんじんとかぼちゃと黄身のペースト
甘くて食べやすい定番の組み合わせです。にんじんとかぼちゃは柔らかく茹で、黄身と一緒に裏ごしして滑らかにします。
材料 | 分量 |
---|---|
にんじん | 10g |
かぼちゃ | 10g |
卵黄 | 1/2個 |
だし汁(または湯冷まし) | 小さじ1 |
詳しい作り方はキユーピーベビーフードを参考にしてください。
3.1.2 ほうれん草と黄身のペースト
鉄分豊富なほうれん草と卵黄を組み合わせた栄養満点なレシピです。ほうれん草はアク抜きをしてから柔らかく茹で、黄身と一緒に裏ごしします。
材料 | 分量 |
---|---|
ほうれん草 | 5g |
卵黄 | 1/2個 |
だし汁(または湯冷まし) | 小さじ1 |
詳しい作り方はキユーピーベビーフードを参考にしてください。
3.2 離乳食中期(7~8ヶ月頃)向けレシピ
卵白も少しずつ与え始めます。舌でつぶせる程度の固さに調理しましょう。卵黄に加え、卵白も1/2個程度まで増やすことができます。
3.2.1 しらすと小松菜の卵粥
カルシウムと鉄分が同時に摂れる卵粥です。柔らかく炊いたおかゆにしらす、細かく刻んだ小松菜、卵黄と卵白をよく混ぜて煮込みます。
材料 | 分量 |
---|---|
10倍粥 | 50g |
しらす | 5g |
小松菜 | 5g |
卵 | 1/2個 |
だし汁(または湯冷まし) | 小さじ1 |
3.2.2 豆腐と卵のあんかけ
豆腐と卵でたんぱく質をしっかり摂れるあんかけです。柔らかく茹でた豆腐と卵を混ぜ、だしでとろみをつけたあんをかけます。
材料 | 分量 |
---|---|
絹ごし豆腐 | 20g |
卵 | 1/2個 |
だし汁 | 大さじ2 |
片栗粉 | 小さじ1/2 |
水 | 小さじ1 |
3.3 離乳食後期(9~11ヶ月頃)向けレシピ
卵は全卵を使用し、歯ぐきでつぶせる程度の固さにします。手づかみ食べしやすいように、一口サイズに工夫しましょう。
3.3.1 野菜と卵のミニオムレツ
彩り豊かで見た目も楽しいミニオムレツです。細かく刻んだ野菜と卵を混ぜて焼き、食べやすい大きさに切ります。ブロッコリーやにんじんなど、お好みの野菜を加えてアレンジしてみましょう。
材料 | 分量 |
---|---|
卵 | 1個 |
ブロッコリー | 10g |
にんじん | 10g |
牛乳(または粉ミルク) | 小さじ1 |
3.3.2 鶏ひき肉と卵のそぼろ
鶏ひき肉と卵でたんぱく質をしっかり摂れるそぼろです。鶏ひき肉と卵を別々に炒り、パラパラになったら混ぜ合わせます。ご飯にのせて丼にしても良いでしょう。
材料 | 分量 |
---|---|
鶏ひき肉 | 20g |
卵 | 1個 |
しょうゆ | 少々 |
3.4 離乳食完了期(12~18ヶ月頃)向けレシピ
大人と同じ固さのゆで卵を食べられるようになります。色々な食材と組み合わせて、バリエーション豊かなレシピを楽しみましょう。
3.4.1 卵と野菜のチャーハン
色々な野菜を入れて栄養バランスの良いチャーハンです。ご飯と細かく刻んだ野菜、卵を炒めて、薄味で仕上げます。
材料 | 分量 |
---|---|
ご飯 | 80g |
卵 | 1個 |
玉ねぎ | 10g |
にんじん | 10g |
ピーマン | 10g |
油 | 少々 |
しょうゆ | 少々 |
3.4.2 卵サンドイッチ
朝食やおやつにぴったりの卵サンドイッチです。ゆで卵を潰してマヨネーズと和え、パンに挟みます。きゅうりやレタスなどを加えても美味しくいただけます。
材料 | 分量 |
---|---|
食パン | 2枚 |
ゆで卵 | 1個 |
マヨネーズ | 小さじ1 |
詳しい作り方はキユーピーマヨネーズを参考にしてください。
これらのレシピを参考に、赤ちゃんの成長に合わせた美味しいゆで卵離乳食を作ってあげてください。離乳食に関する疑問や不安があれば、かかりつけ医や地域の保健師、栄養士に相談するようにしましょう。
4. ゆで卵の栄養価とアレルギー対応

ゆで卵は、離乳食に最適な食材の一つです。栄養価が高く、消化吸収も良いので、赤ちゃんの成長をサポートしてくれます。しかし、卵はアレルギーを起こしやすい食材としても知られています。ここでは、ゆで卵の栄養価とアレルギー対応について詳しく解説します。
4.1 ゆで卵の栄養価
ゆで卵には、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、様々な栄養素がバランスよく含まれています。特に注目すべきは、良質なタンパク質です。タンパク質は、赤ちゃんの体の成長に欠かせない栄養素です。ゆで卵には、必須アミノ酸がバランスよく含まれているため、効率的にタンパク質を摂取することができます。
また、ゆで卵には、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどのビタミン類も豊富に含まれています。これらのビタミンは、免疫力を高めたり、骨を丈夫にしたりするなど、様々な働きをしています。
さらに、ゆで卵には、鉄、亜鉛、カルシウムなどのミネラルも含まれています。鉄は、貧血を予防するのに役立ちます。亜鉛は、免疫機能を維持するのに役立ちます。カルシウムは、骨や歯を丈夫にするのに役立ちます。
栄養素 | 含有量(100gあたり) |
---|---|
タンパク質 | 12.3g |
脂質 | 10.6g |
ビタミンA | 270μg |
ビタミンD | 1.1μg |
ビタミンE | 1.0mg |
鉄 | 1.1mg |
亜鉛 | 1.1mg |
カルシウム | 54mg |
出典:食品成分データベース
4.2 卵アレルギーについて
卵は、アレルギーを起こしやすい食品の一つです。特に、卵白に含まれるオボアルブミン、オボムコイド、オボトランスフェリン、リゾチームなどのタンパク質がアレルギーの原因となることが多いです。卵アレルギーの症状は、じんましん、かゆみ、呼吸困難、嘔吐、下痢など様々です。重症の場合には、アナフィラキシーショックを起こすこともあります。
4.2.1 アレルギー症状
卵アレルギーの症状は、皮膚症状、呼吸器症状、消化器症状など、様々です。皮膚症状としては、じんましん、かゆみ、赤みなどが挙げられます。呼吸器症状としては、咳、くしゃみ、鼻水、呼吸困難などが挙げられます。消化器症状としては、嘔吐、下痢、腹痛などが挙げられます。
4.2.2 除去の必要性
卵アレルギーと診断された場合には、卵を含む食品を完全に除去する必要があります。卵は、様々な加工食品に含まれているため、原材料表示をよく確認することが重要です。また、外食をする際にも、卵を使用していないかを確認する必要があります。
4.2.3 アレルギー検査について
卵アレルギーが疑われる場合には、アレルギー検査を受けることをおすすめします。アレルギー検査には、血液検査と皮膚プリックテストがあります。血液検査では、血液中の卵アレルギーに関連する抗体の量を測定します。皮膚プリックテストでは、皮膚に卵アレルギーの原因となる物質を少量つけて反応を見ます。これらの検査によって、卵アレルギーの有無や重症度を判断することができます。
アレルギー検査を受ける際は、かかりつけ医に相談しましょう。
4.2.4 代替食材
卵アレルギーの場合、卵の代わりに使える食材があります。例えば、豆腐、高野豆腐、ひよこ豆、じゃがいものでんぷんなどは、卵の代わりとして様々な料理に使用できます。これらの食材を利用することで、栄養バランスを崩すことなく、バラエティ豊かな食事を楽しむことができます。
5. ゆで卵離乳食を作る上での注意点

赤ちゃんに初めてゆで卵を与える際は、安全に配慮することが大切です。離乳食初期から完了期まで、各段階における注意点を守り、安全でおいしいゆで卵離乳食を作りましょう。
5.1 新鮮な卵を選ぶ
ゆで卵を作る際は、新鮮な卵を選びましょう。賞味期限を確認するのはもちろん、パックにひび割れがないか、卵の殻が汚れていないかなどもチェックすることが重要です。新鮮な卵は、殻を割った時に黄身がこんもりと盛り上がり、白身も水っぽくありません。また、生卵独特の臭いが少なく、黄身の周りの白身が盛り上がっていることも新鮮な証拠です。特に夏場は、卵の腐敗が早いため、購入後すぐに冷蔵庫で保存し、早めに使い切るようにしましょう。
5.2 衛生面に配慮する
サルモネラ菌などの食中毒を防ぐため、調理器具や手指の衛生管理を徹底しましょう。卵を扱う前には必ず石鹸で手を洗い、調理器具も清潔なものを使用します。卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があるため、殻に触れた後は再度手を洗うようにしましょう。また、割った卵は常温で放置せず、すぐに調理することが大切です。作った離乳食は、できるだけ早く食べさせ、残りは冷蔵庫で保存し、翌日には食べきってください。特に夏場は、食品の腐敗が早いため、注意が必要です。
5.3 固ゆでの状態を確認する
離乳食初期では、黄身を完全に加熱することが重要です。固ゆで卵を作る際は、沸騰したお湯に卵を入れ、7分以上茹でましょう。茹で上がったら冷水にとり、殻をむきます。黄身が固まっているか確認し、中心部までしっかり火が通っていることを確認してから赤ちゃんに与えましょう。離乳食が進むにつれて、卵の固さを調整できますが、初期、中期においては必ず固ゆで卵を使用します。
5.4 適切な形状にする
月齢に合わせた適切な形状にゆで卵を調理することが大切です。離乳食初期(5~6ヶ月頃)は、黄身をすりつぶしてペースト状にします。中期(7~8ヶ月頃)は、黄身と白身を一緒にすりつぶしたり、細かく刻んだりします。後期(9~11ヶ月頃)は、1cm角程度の大きさに刻みます。完了期(12~18ヶ月頃)は、大人と同じように食べられますが、喉に詰まらせないよう、食べやすい大きさに切る、もしくはフォークなどで潰してあげると安心です。
5.5 アレルギー反応に注意する
卵はアレルギーを起こしやすい食品の一つです。初めて卵を与える際は、少量から始め、アレルギー反応がないか注意深く観察しましょう。じんましん、湿疹、嘔吐、下痢、呼吸困難などの症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。また、初めて卵を与える際は、かかりつけ医に相談しておくと安心です。平日の午前中に少量与え、万が一アレルギー反応が出た場合でもすぐに病院を受診できるようにしておきましょう。その他、初めての食材を与える際は、体調の良い日を選び、他の食材は新しいものを与えないようにしましょう。
月齢 | 形状 | 注意点 |
---|---|---|
初期(5~6ヶ月頃) | 黄身を滑らかにすりつぶしたペースト状 | 固ゆで卵の黄身のみを使用。白身は与えない。 |
中期(7~8ヶ月頃) | 黄身と白身を滑らかにすりつぶしたペースト状、もしくは細かく刻んだもの | 固ゆで卵を使用。 |
後期(9~11ヶ月頃) | 1cm角程度の大きさに刻んだもの | 固ゆで卵を使用。 |
完了期(12~18ヶ月頃) | 大人と同じように食べられる | 喉に詰まらせないよう、食べやすい大きさに切る。 |
上記を参考に、赤ちゃんの成長に合わせたゆで卵離乳食を作りましょう。より詳しい情報は、厚生労働省のウェブサイトなどを参考にしてください。
6. まとめ
この記事では、ゆで卵を使った離乳食の進め方、月齢別のレシピ、アレルギー対応について解説しました。ゆで卵は消化吸収が良く、栄養価も高いため、離乳食初期から取り入れやすい食材です。アレルギーの心配がある場合は、少量ずつ試しながら進めていくことが大切です。
離乳食初期には、固ゆでした黄身をペースト状にして与えましょう。中期以降は白身も加え、徐々に固さや形状を変化させていきます。完了期になると、刻んだり、他の食材と組み合わせたりと、様々なレシピで楽しむことができます。月齢に合わせた適切な進め方をすることで、赤ちゃんは無理なくゆで卵に慣れていくことができます。
ゆで卵を作る際は、新鮮な卵を選び、衛生面に気を配りましょう。固ゆでの状態をしっかり確認することも重要です。また、卵アレルギーの可能性も考慮し、初めて与える際は少量から始め、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。アレルギー反応が出た場合は、すぐに医師に相談してください。代替食材として豆腐や白身魚などを活用することもできます。
ゆで卵は栄養満点で、様々な料理にアレンジできる便利な食材です。赤ちゃんの成長に合わせて、上手に離乳食に取り入れていきましょう。毎日の食事を通して、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしていきましょう。