【生卵】パックの日付はいつまで?生卵の賞味期限を理解しよう!食中毒を防ぐための卵チェックと保存方法

冷蔵庫にいつもある卵。でも、パックに書いてある日付、賞味期限っていつまで大丈夫なのか、実はよく分かっていなかったりしませんか? 買ってきた卵をうっかり常温に置きっぱなしにしてしまった…なんて経験、誰しもあるのではないでしょうか。 この記事では、生卵の賞味期限に関する疑問を解消し、安全でおいしい卵料理を楽しむための知識を分かりやすく解説します。生卵のパックに記載されている日付の意味、賞味期限切れの卵の見分け方、正しい保存方法、そして万が一賞味期限が切れてしまった場合の活用法まで、これを読めば卵の扱いに自信が持てるようになりますよ。

実は、卵って冬場(気温10度以下)なら冷蔵庫で保存した場合、賞味期限から57日過ぎても生で食べられるってご存知でしたか? 卵の賞味期限は、生で安全に食べられる期間を指しています。つまり、賞味期限が過ぎたからといってすぐに食べられないわけではありません。もちろん、賞味期限内であればより新鮮でおいしい卵料理を楽しめますが、期限が少し過ぎた卵でも、適切な保存状態と鮮度チェックをすれば、加熱調理で安全に美味しく食べることができます。この記事では、卵の鮮度をチェックする簡単な方法もご紹介しますので、冷蔵庫の卵を無駄にすることなく、安心して使い切ることができます。

さらに、卵の保存方法にもちょっとしたコツがあります。冷蔵庫のドアポケットに卵をしまうのは実はNG。温度変化の激しいドアポケットは卵の保存には適していません。卵をより長く新鮮に保つためには、冷蔵庫内の温度が一定の場所にパックのまま立てて保存するのがベストです。また、買ってきた卵を洗うべきかどうかも、長持ちさせるためには重要なポイント。この記事では、これらの疑問にもしっかりお答えします。

サルモネラ菌食中毒の不安も、正しい知識があれば解消できます。卵の食中毒は、適切な取り扱いと保存方法を守れば防ぐことができます。卵の殻の汚れへの注意、調理時の注意点など、サルモネラ菌食中毒のリスクを減らすための具体的な方法を分かりやすく解説します。この記事を読めば、卵に関するあらゆる知識が身につき、毎日のお料理がもっと楽しく、安心なものになるはずです。

目次

1. 生卵のパックに記載されている日付の意味

スーパーで卵を買うとき、パックに印字された日付を確認しますよね。この日付、実はとても重要な意味を持っています。この章では、生卵のパックに記載されている日付が何を意味するのか、詳しく解説していきます。

1.1 賞味期限と消費期限の違い

食品の日付表示には、「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。この2つの違いを正しく理解することが、食品を安全に美味しく食べるための第一歩です。

種類 意味 対象食品
賞味期限 定められた方法で未開封の状態で保存した場合に、美味しく食べられる期限のこと。賞味期限を過ぎても、すぐに食べられないわけではありません。 卵、牛乳、ヨーグルト、チーズ、ハム、ソーセージなど
消費期限 定められた方法で未開封の状態で保存した場合に、安全に食べられる期限のこと。消費期限を過ぎた食品は、腐敗や食中毒のリスクが高まるため、食べるのは避けましょう。 弁当、サンドイッチ、おにぎり、ケーキ、生肉、生魚など

参考:消費者庁 食品表示基準

1.2 生卵のパックの日付は「賞味期限」

生卵のパックに記載されている日付は「賞味期限」です。これは、パックされた生卵を未開封の状態で、冷蔵庫などの適切な方法で保存した場合に、生で美味しく食べられる期限を示しています。賞味期限を過ぎた卵は、生食には適さなくなりますが、加熱調理すれば、まだ食べられる可能性があります。ただし、賞味期限が過ぎている場合は、卵の状態をよく確認してから使用しましょう。

詳しくは後述しますが、卵は適切に冷蔵保存すれば、賞味期限を過ぎても一定期間は安全に食べることができます。この賞味期限は、各メーカーがそれぞれの品質基準に基づいて設定しています。たとえば、秋田たまごなど、各社のウェブサイトで詳細な情報を提供している場合もありますので、参考にしてみてください。

2. 生卵の賞味期限はいつまで?

生卵のパックに印字されている賞味期限。この日付は、卵を安全に生で食べられる期限を示しています。正しく保存した場合、この賞味期限までは安心して生食できます。もちろん、加熱調理すればさらに長く食べられます。

2.1 賞味期限内の生卵は安全に食べられる期間

賞味期限は、各メーカーがそれぞれの品質管理基準に基づいて設定しています。卵は適切に冷蔵保存(10℃以下)されていれば、賞味期限内であれば生食しても安全です。

2.1.1 実は・・卵は冬場(気温10度以下)57日間、生で食べられる

農林水産省のガイドラインによると、卵は冷蔵庫で保存(10℃以下)すれば、採卵日から57日間は生食が可能とされています。農林水産省:たまごのお話 これはあくまで科学的な根拠に基づいた目安であり、実際の賞味期限は流通や販売期間などを考慮して短く設定されています。つまり、パックに記載されている賞味期限は、57日間よりもずっと短い期間になっているということです。

2.1.2 夏場は特に賞味期限に要注意

気温が高い夏場は、卵の鮮度が落ちやすい時期です。特に夏場は、賞味期限を過ぎた卵は生で食べないようにしましょう。 冷蔵保存していても、気温が高いと菌が繁殖するリスクが高まります。賞味期限内であっても、少しでも異臭や変色などがあれば、食べるのは控えましょう。

2.2 賞味期限切れの生卵はいつまで食べられる?

賞味期限が切れた卵は、すぐに食べられないわけではありません。ただし、生食は避け、必ず加熱調理しましょう。加熱調理することで、サルモネラ菌などの食中毒のリスクを大幅に減らすことができます。

2.2.1 賞味期限切れの卵の安全性を見極めるチェック方法

賞味期限切れの卵を使う場合は、以下のチェック方法で安全性を確認しましょう。

チェック項目 安全な卵 危険な卵
見た目 ひび割れがない
殻が汚れていない
ひび割れがある
殻がひどく汚れている
割ったとき 卵白が水っぽくない
黄身が盛り上がっている
異臭がない
卵白が水っぽい
黄身が平べったい
異臭がする(硫黄のようなにおいなど)
水につけたとき 沈む 浮く

少しでも異常があれば、使用を控えましょう。 特に、割った時に硫黄のような異臭がする場合は、サルモネラ菌汚染の可能性があるため、絶対に食べないでください。また、賞味期限切れの期間が長いほど、鮮度や品質が低下しているため、注意が必要です。

加熱調理する場合でも、賞味期限切れから2週間以上経過した卵は使用しない方が安全です。日本養鶏協会Q&A

3. 生卵を安全に美味しく食べるための保存方法

生卵を安全に美味しく食べるためには、正しい保存方法が欠かせません。ちょっとした工夫で、鮮度を長く保ち、食中毒のリスクも減らすことができます。

3.1 冷蔵庫での正しい卵の保存方法

卵は冷蔵庫で保存するのが基本です。冷蔵庫の中でも、卵を置く場所や向きに気を配ることで、より長く鮮度を保つことができます。

3.1.1 温度

冷蔵庫内の温度は、一定に保たれていることが理想です。ドアポケットは開閉のたびに温度変化が起きやすいので、卵の保存にはあまり適していません。冷蔵庫の奥の方で、温度変化の少ない場所に保存するようにしましょう。

3.1.2 置き方

卵は尖った方を下にして保存するのがおすすめです。卵の丸い方には「気室」と呼ばれる空洞があり、尖った方を下にすることで気室が上部に移動し、黄身の位置が安定します。これにより、卵白による黄身の保護効果が高まり、鮮度が長持ちします。また、黄身が殻に付着するのを防ぐ効果もあります。

パックのまま保存することで、乾燥や匂い移りを防ぐ効果も期待できます。割れを防ぐためにも、パックのまま保存するのがおすすめです。

3.2 常温保存はできる?

日本では、卵は洗卵されていないため、常温保存はおすすめできません。サルモネラ菌などの食中毒のリスクが高まる可能性があるため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。海外では洗卵された卵が流通しており、常温保存が可能な場合もあります。詳しくは農林水産省のQ&Aをご覧ください。

3.3 ひび入り卵は使って問題ない?

ひびの入った卵は、細菌が侵入しやすくなっているため、できるだけ早く加熱調理して食べましょう。生食は避け、しっかり火を通すことが大切です。ヒビの程度が大きい場合は、使用を控えましょう。

3.4 買ってきた卵は家で洗った方がいい?

日本の卵は、GPセンターという施設でパック詰めされる際に、洗浄・殺菌処理がされていないため、家庭で洗う必要はありません。むしろ、洗うことで卵の保護膜が剥がれ、雑菌が侵入しやすくなる可能性があります。買ってきた卵は、洗わずにそのまま冷蔵庫で保存しましょう。詳しくは日本養鶏協会のQ&Aをご覧ください。

保存方法 メリット デメリット
冷蔵庫の奥 温度変化が少なく、鮮度を保ちやすい 場所によってはスペースをとる
冷蔵庫のドアポケット 取り出しやすい 温度変化が大きく、鮮度が落ちやすい
常温保存 冷蔵庫のスペースを節約できる 食中毒のリスクが高まる(日本では非推奨)

正しい保存方法で、卵を安全に美味しく食べましょう!

4. 卵はサルモネラ菌の食中毒リスクが高い?

卵は栄養価が高く、様々な料理に使える便利な食材ですが、「サルモネラ菌」による食中毒のリスクが気になる方もいるかもしれません。実際のところ、卵はサルモネラ菌食中毒のリスクが高い食材なのでしょうか?そして、そのリスクを減らすために私たちができることは何でしょうか?詳しく見ていきましょう。

4.1 卵の食中毒は年間何件くらい?

厚生労働省の統計によると、食中毒発生状況の年次推移を見ると、サルモネラ属菌による食中毒は毎年発生しています。ただし、その発生件数は鶏卵の衛生管理の向上により、近年減少傾向にあります。厚生労働省「食中毒統計資料」 具体的な件数は公表されているデータをご確認ください。

4.2 サルモネラ菌の食中毒は年間何件くらい?

サルモネラ菌による食中毒は、様々な食品が原因となります。鶏卵以外にも、肉類や魚介類なども原因となることがあります。厚生労働省の統計資料で、食品ごとの内訳を確認することができます。厚生労働省「食中毒統計資料」

4.3 卵の食中毒発生件数はなぜ激減している?

かつては卵によるサルモネラ菌食中毒が大きな問題となっていましたが、近年ではその発生件数が激減しています。これは、鶏卵の衛生管理が大幅に向上したことが大きな要因です。

具体的には、以下のような対策がとられています。

対策 内容
鶏舎の衛生管理 鶏舎内の清潔を保ち、サルモネラ菌の繁殖を防ぐ
洗浄・殺菌 集卵後、速やかに卵を洗浄・殺菌する
GPセンターでの選別 ひびの入った卵など、サルモネラ菌に汚染されやすい卵を取り除く
低温での流通・保管 サルモネラ菌の増殖を抑えるため、低温で流通・保管する
消費者の啓発活動 正しい卵の取り扱い方や保存方法を消費者に周知する

これらの対策が徹底されることで、卵の安全性は格段に向上しています。安心して卵を召し上がっていただくために、生産から消費まで様々な取り組みが行われているのです。JA全農たまご株式会社

5. 卵の中でサルモネラ菌が増殖しないわけ

卵には、サルモネラ菌の増殖を防ぐ天然のバリアが備わっています。卵白に含まれるリゾチームという酵素が、サルモネラ菌の細胞壁を破壊する働きを持つため、菌が増殖しにくいのです。また、卵殻の表面にはクチクラ層と呼ばれる薄い膜があり、これも細菌の侵入を防ぐ役割を果たしています。しかし、これらのバリアも万能ではありません。ひびが入った卵などは、サルモネラ菌が侵入しやすくなるため、注意が必要です。

6. サルモネラ菌食中毒を防ぐ!卵の取り扱い方

サルモネラ菌食中毒を予防するために、家庭では以下の点に注意しましょう。

6.1 卵の殻の汚れに注意

買ってきた卵は、殻の表面にサルモネラ菌が付着している可能性があります。調理前に卵を割るとき、殻の破片が中身に入らないように注意しましょう。また、割った卵を他の食材に接触させないようにすることも大切です。卵を触った後は必ず手を洗い、清潔を保ちましょう。

6.2 卵の正しい保存方法の向きは?

卵は尖った方を下にして冷蔵庫で保存しましょう。こうすることで、卵黄が卵白の中央に位置し、安定するため、鮮度が保たれやすくなります。

6.3 調理時の注意点

卵料理は、中心部までしっかり加熱することが重要です。サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱することで死滅します。特に、生卵を使う料理や半熟卵を作る場合は、加熱温度と時間に注意しましょう。また、調理器具や食器も清潔に保ち、二次汚染を防ぎましょう。

6.4 割れた卵はすぐに調理

ひびの入った卵や割れた卵は、サルモネラ菌が侵入しやすいため、すぐに調理しましょう。保存せずに、加熱調理して食べきるようにしてください。

7. 賞味期限切れの卵の活用法

賞味期限切れの卵は、適切な方法で活用すれば、まだ食べることができます。

7.1 卵は賞味期限過ぎたら捨てる?

賞味期限は、生で美味しく食べられる期限です。賞味期限が切れても、すぐに食べられないわけではありません。ただし、賞味期限を大幅に過ぎた卵や、異臭がする卵は、食べるのは控えましょう

7.2 加熱調理で美味しく食べよう

賞味期限切れの卵は、加熱調理すれば美味しく食べられます。目玉焼き、ゆで卵、オムレツ、卵焼きなど、様々な料理に活用できます。しっかり加熱することで、サルモネラ菌のリスクも抑えられます。

7.3 冷凍保存で長持ち

卵は冷凍保存も可能です。溶き卵、卵白、卵黄をそれぞれ分けて冷凍しておくと、使いたいときに必要な分だけ解凍して使えます。冷凍保存した卵は、加熱調理に利用しましょう。

8. 卵の中でサルモネラ菌が増殖しないわけ

卵は栄養満点の食材ですが、サルモネラ菌食中毒のリスクが心配される方もいるかもしれません。しかし、実は新鮮な卵の中では、サルモネラ菌はほとんど増殖しません。これは卵が持つ天然の防御機能によるものです。

8.1 卵白の抗菌作用

卵白には、リゾチームという酵素が含まれています。リゾチームは、細菌の細胞壁を分解する働きがあり、サルモネラ菌をはじめとする多くの細菌の増殖を抑制します。卵白の濃厚な粘性も、細菌の侵入や移動を妨げる役割を果たしています。

8.2 卵殻膜の防御機能

卵殻の内側には、卵殻膜という薄い膜が2層あります。この卵殻膜は、細菌の侵入を防ぐ物理的なバリアとして機能します。また、卵殻膜にはオボトランスフェリンと呼ばれる鉄結合性タンパク質が含まれており、細菌の増殖に必要な鉄を奪うことで、サルモネラ菌の増殖を抑制する効果も持っています。

8.3 卵黄のpH

卵黄はアルカリ性であるのに対し、卵白はpHが徐々にアルカリ性へと変化していきます。サルモネラ菌は中性に近い環境を好むため、卵白のアルカリ性の環境はサルモネラ菌の増殖には適していません。さらに、卵黄には抗菌性ペプチドが含まれており、サルモネラ菌の増殖を抑制する効果があることが報告されています。

8.4 卵の鮮度が重要な理由

これらの防御機能は、卵が新鮮なうちに効果的に働きます。しかし、時間が経つにつれて卵白のpHは変化し、リゾチームの活性も低下していきます。また、卵殻膜にも傷がつきやすくなり、細菌が侵入しやすくなります。そのため、卵はできるだけ新鮮なうちに消費することが重要です。

防御機能 説明
リゾチーム 卵白に含まれる酵素で、細菌の細胞壁を破壊する
卵殻膜 細菌の侵入を防ぐ物理的なバリア
オボトランスフェリン 卵殻膜に含まれる鉄結合性タンパク質で、細菌の増殖に必要な鉄を奪う
卵黄のpHと抗菌性ペプチド アルカリ性の環境と抗菌性ペプチドがサルモネラ菌の増殖を抑制

これらのメカニズムにより、新鮮な卵の中ではサルモネラ菌が増殖しにくいようになっています。しかし、保管状態が悪かったり、ひび割れがあったりする場合は、サルモネラ菌が侵入・増殖する可能性が高まります。安全に卵を食べるためには、適切な保存と取り扱いを心がけましょう。

農林水産省:鶏卵の衛生管理に関する情報の提供

キューライ:卵の保存方法

9. サルモネラ菌食中毒を防ぐ!卵の取り扱い方

サルモネラ菌による食中毒は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状を引き起こし、場合によっては入院が必要になることもあります。卵はサルモネラ菌に汚染されている可能性があるため、適切な取り扱いが重要です。以下の点に注意して、サルモネラ菌食中毒を予防しましょう。

9.1 卵の殻の汚れに注意

卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があります。割る前に流水で卵をよく洗い、清潔な手で扱いましょう。また、卵を割った後は手を石鹸でよく洗い、他の食材や調理器具への二次汚染を防ぎましょう。特に、生で食べる場合は、殻の汚れをしっかり落とすことが重要です。

9.2 卵の正しい保存方法

卵は冷蔵庫のドアポケットではなく、パックのまま冷蔵庫内の冷蔵室で保存しましょう。ドアポケットは開閉の際に温度変化が大きいため、卵の鮮度が落ちやすくなります。また、尖った方を下にして保存することで、卵黄が白身に包まれ、鮮度が保たれやすくなります。冷蔵庫内の温度は10℃以下に保ちましょう。

9.3 調理時の注意点

卵料理は中心部までしっかりと加熱することが重要です。サルモネラ菌は75℃で1分以上加熱することで死滅します。特に、卵かけご飯や半熟卵など、生に近い状態で食べる場合は、新鮮な卵を使用し、賞味期限内に消費しましょう。また、調理器具は使用後すぐに洗浄し、熱湯消毒を行いましょう。

調理方法 加熱時間の目安 注意点
ゆで卵 固ゆで:10分以上
半熟:7~8分
沸騰したお湯に入れて加熱時間を計る
目玉焼き 黄身が固まるまで 蓋をして加熱すると早く火が通る
卵焼き 全体に火が通るまで 弱火でじっくり加熱する

9.4 割れた卵はすぐに調理

ひびの入った卵や割れた卵は、雑菌が繁殖しやすいため、すぐに加熱調理し、できるだけ早く食べましょう。生食は避け、冷蔵庫で保存する場合は密閉容器に入れ、早めに使い切りましょう。

これらの注意点を守り、卵を安全に美味しく食べましょう。より詳しい情報は、厚生労働省のサルモネラに関するページをご覧ください。

10. 賞味期限切れの卵の活用法

卵は賞味期限が過ぎたらすぐに捨てるべきでしょうか?答えはNO!賞味期限は生で安全に食べられる期限であり、過ぎたからといってすぐに腐るわけではありません。適切に扱えば、賞味期限切れの卵も様々な料理で美味しく活用できます。

10.1 加熱調理で美味しく食べよう

賞味期限切れの卵は、加熱調理することで安全に美味しく食べられます。加熱することでサルモネラ菌などの食中毒菌が死滅するため、安心して食べることができます。

10.1.1 卵料理のバリエーション

賞味期限切れの卵を活用したおすすめ料理をいくつかご紹介します。

料理名 ポイント

だし巻き卵

甘めの味付けで、お弁当にも最適です。

オムライス

ケチャップライスを卵で包んだ定番料理。子供も大人も大好きです。

チャーハン

パラパラご飯に卵の風味がよく合います。

卵焼き

お弁当の定番おかず。砂糖や醤油で味付けのバリエーションも楽しめます。

プリン

なめらかで濃厚なプリンは、おやつにぴったりです。

フレンチトースト

卵と牛乳に浸したパンを焼いた、朝食やブランチに人気のメニューです。

茶碗蒸し

和風だしの優しい味わいが体に染み渡ります。

マヨネーズ

自家製マヨネーズは、市販のものとは違った美味しさを楽しめます。

これらの料理は、賞味期限が少し過ぎた卵でも美味しく食べることができます。ただし、加熱が不十分だと食中毒のリスクがあるため、中心までしっかり火を通すように注意しましょう。

10.2 冷凍保存で長持ち

賞味期限内の卵でも、すぐに使い切れない場合は冷凍保存がおすすめです。冷凍することで保存期間を延ばすことができます。

10.2.1 卵の冷凍方法

  • 全卵を冷凍する場合:割って溶きほぐし、密封容器に入れて冷凍庫へ。解凍後は加熱調理に使用しましょう。用途別に砂糖や塩を混ぜて冷凍しておくと便利です。農林水産省 卵のQ&A

  • 卵白を冷凍する場合:卵白だけを冷凍保存袋などに入れて冷凍庫へ。メレンゲ作りなどに最適です。

  • 卵黄を冷凍する場合:卵黄はそのまま冷凍すると固まってしまうため、砂糖や塩を混ぜてから冷凍しましょう。卵黄1個に対して砂糖小さじ1/2、もしくは塩ひとつまみを混ぜるのが目安です。

解凍する際は、冷蔵庫に移して自然解凍するのがおすすめです。電子レンジでの解凍は、加熱ムラが生じやすいため避けましょう。解凍後は早めに使い切りましょう。

賞味期限切れの卵は、適切な方法で活用すれば無駄なく美味しく食べることができます。加熱調理や冷凍保存をうまく活用して、食費の節約にも繋げましょう。

11. まとめ

この記事では、生卵の賞味期限について詳しく解説しました。パックに記載されている日付は「賞味期限」であり、消費期限とは異なります。賞味期限は、生で安全に食べられる期間を示しています。意外かもしれませんが、卵は冬場(気温10度以下)なら57日間も生で食べられるのです。ただし、夏場は傷みやすいので賞味期限に特に注意が必要です。

賞味期限を過ぎた卵でも、すぐに捨てる必要はありません。新鮮かどうかをチェックする方法をご紹介しましたので、ご活用ください。ひび割れがないか、卵白の粘り気はあるか、卵黄は中央に盛り上がっているかなどを確認することで、安全性を判断できます。もし不安な場合は、加熱調理すれば美味しく食べられます。

卵を安全に美味しく食べるためには、適切な保存方法も重要です。冷蔵庫で保存する際は、尖った方を下にして保存しましょう。また、卵の殻にはサルモネラ菌が付着している可能性があるため、割った卵はすぐに調理し、生卵を触った後はしっかり手を洗いましょう。食中毒予防のためにも、正しい知識を身につけて、卵を安全に美味しく楽しんでくださいね。

賞味期限切れの卵は、加熱調理したり冷凍保存したりすることで、無駄なく活用できます。様々なレシピで卵料理を楽しんでみてください。この記事が、皆様の食生活の参考になれば幸いです。

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