卵の賞味期限、要注意!腐ってる?見た目とニオイで判断する方法と保存のポイント

冷蔵庫にいつもある卵。でも、賞味期限が近づいたり、過ぎてしまったりすると、「これ、まだ食べられるの…?」と不安になりますよね。実は、卵の賞味期限にはちょっとした秘密があるんです。このページでは、卵の賞味期限切れ、いつまで食べられるのか、見た目やニオイで腐っているか判断する方法、そして安全に美味しく食べるための保存方法まで、徹底的に解説します。スーパーで買った白玉や赤玉卵、うずらの卵など、普段よく使う卵を安心して食べられるように、賞味期限と消費期限の違いや、それぞれの目安をしっかり理解しましょう。新鮮なうちに美味しく食べるための冷蔵庫保存のコツはもちろん、冷凍保存で卵を長持ちさせる方法もご紹介!さらに、賞味期限切れの卵を安全に活用するレシピもご紹介しますので、もし賞味期限が切れてしまっても大丈夫!卵を無駄なく使い切るためのヒントが満載です。この記事を読めば、卵の賞味期限への不安が解消され、もっと卵料理を楽しめるようになりますよ。

目次

1. 賞味期限と消費期限の違い

食品の期限表示には、「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。どちらも安全に食品を食べるための大切な指標ですが、それぞれ意味合いが異なります。しっかりと理解して、食品ロスを減らしつつ、安全に食品を消費しましょう。

1.1 卵の賞味期限とは

卵の賞味期限とは、記載された保存方法を守って保存した場合に、おいしく食べられる期限のことです。生食で美味しく食べられる期限と考えても良いでしょう。賞味期限を過ぎたからといって、すぐに食べられないわけではありません。ただし、生食は避け、十分に加熱調理してから食べるようにしましょう。

具体的な期間は、パックされた卵の採卵日や季節、保存状態によって多少前後しますが、一般的にはパックされてから2~3週間程度とされています。詳しくは、農林水産省の食品期限表示に関するページをご覧ください。

1.2 卵の消費期限の目安

卵には消費期限の設定がありません。これは、適切に冷蔵庫で保存した場合、ある程度の期間は腐敗しにくいという特性によるものです。ただし、賞味期限を過ぎた卵は、生で食べるのは避け、しっかり加熱調理しましょう。賞味期限からさらに2~3週間程度であれば、加熱調理することで食べることができますが、あくまで目安です。後述するチェック方法で、卵の状態を必ず確認するようにしてください。

以下の表に、賞味期限と消費期限の違いをまとめました。

項目賞味期限消費期限
意味おいしく食べられる期限
(記載された保存方法で保存した場合)
安全に食べられる期限
(記載された保存方法で保存した場合)
対象食品品質が劣化しやすい食品
(卵、牛乳、ヨーグルト、スナック菓子など)
傷みやすい食品
(弁当、サンドイッチ、生菓子など)
期限切れ後の扱い期限を過ぎてもすぐに食べられないわけではない
(ただし、生食は避ける)
期限を過ぎたら食べない
卵の場合生食できる目安設定なし(適切に冷蔵保存すれば比較的長持ち)

卵を安全に美味しく食べるためには、賞味期限と消費期限の違いを理解し、卵の状態をよく確認することが重要です。特に、賞味期限切れの卵は、見た目とニオイでしっかり確認してから調理するようにしましょう。

2. 卵の賞味期限切れ、いつまで食べられる?

卵の賞味期限は、生で安全に食べられる期限の目安です。記載されている賞味期限を過ぎた卵は、生食は避けましょう。しかし、賞味期限が切れてもすぐに食べられないわけではありません。適切に保存されていれば、加熱調理することでまだまだ美味しく食べることができます。

2.1 賞味期限切れの卵、食べる基準

賞味期限切れの卵を食べるかどうかの判断は、以下の基準を参考にしましょう。保存状態が良く、見た目やニオイに異常がなければ、加熱調理して食べることができます。

期間状態食べる
賞味期限内生食可能生食・加熱調理どちらもOK
賞味期限から1週間程度(夏場:3~5日程度)
※冷蔵保存の場合
見た目・ニオイに異常がない十分に加熱調理する
賞味期限から2週間以上経過
※冷蔵保存の場合
見た目・ニオイに異常がある場合もある食べるのは避ける

夏場は特に注意が必要です。気温が高い時期は、卵が腐敗しやすいため、賞味期限内であっても、保存状態が悪い場合は食べないようにしましょう。また、賞味期限から1週間以上経過した卵は、食べるのを控えましょう。少しでも不安がある場合は、食べない方が安全です。

2.2 卵の状態をチェック!見た目で腐っているか判断する方法

卵の状態をチェックする際は、以下の点に注意しましょう。

2.2.1 卵の殻のチェックポイント

  • ひび割れがないか
  • 汚れがひどくないか

2.2.2 卵白のチェックポイント

  • 水っぽくなっていないか
  • ピンク色や緑色に変色していないか

2.2.3 卵黄のチェックポイント

  • 形が崩れていないか
  • 白っぽくなっていないか
  • 黒ずんでいないか

2.3 卵の状態をチェック!ニオイで腐っているか判断する方法

卵を割った際に、硫黄のような異臭がする場合は、腐敗が進んでいる可能性が高いです。また、生臭さが強い場合も、鮮度が落ちているため、食べるのは控えましょう。新鮮な卵は、ほとんどニオイがありません。

これらのチェックポイントを参考に、少しでも異常を感じたら、食べるのはやめましょう。食中毒を防ぐためにも、慎重な判断が必要です。詳しくは農林水産省のウェブサイトも参考にしてください。

3. 卵を安全に美味しく食べるための保存方法

卵は適切に保存することで、鮮度を保ち、美味しく安全に食べることができます。下記の方法を参考に、卵を正しく保存しましょう。

3.1 冷蔵庫での正しい卵の保存方法

卵は冷蔵庫のドアポケットではなく、庫内奥の冷蔵室で保存するのがおすすめです。ドアポケットは開閉の際に温度変化が大きく、卵の鮮度が落ちやすいからです。買ってきたパックのまま保存するのがベストですが、パックから出して保存容器に入れる場合は、尖った方を下にして保存しましょう。こうすることで卵黄が白身に包まれ、安定し、鮮度が保たれます。また、卵は他の食品の匂いを吸収しやすいので、匂いの強いものとは一緒に保存しないようにしましょう。

保存場所保存方法注意点
冷蔵庫のドアポケットパックのまま、もしくは尖った方を下にして保存容器に入れる温度変化が大きく、鮮度が落ちやすいので非推奨
冷蔵庫の庫内奥パックのまま、もしくは尖った方を下にして保存容器に入れる推奨される保存場所。温度変化が少なく、鮮度を保ちやすい

冷蔵庫での卵の保存期間の目安は、パックに記載されている賞味期限までです。ただし、賞味期限は生で食べられる期限であり、加熱調理すれば賞味期限後も食べられる場合があります(後述)。

参考:農林水産省|食品ロス削減関係参考資料

3.2 温度変化に注意!冷蔵庫から出した卵の取り扱い

冷蔵庫から出した卵は、常温に長時間放置しないようにしましょう。温度変化によって卵の表面に結露が生じ、細菌が繁殖しやすくなるからです。使う分だけ冷蔵庫から取り出し、すぐに調理しましょう。また、割った卵は速やかに使い切ることが大切です。割った卵は雑菌に汚染されやすく、食中毒のリスクが高まります。特に夏場は注意が必要です。

3.3 冷凍保存で卵を長持ちさせる方法

卵は冷凍保存も可能です。冷凍保存することで、数ヶ月保存することができます。ただし、殻付きのまま冷凍すると殻が割れてしまうので、解凍後に加熱調理する用途に限定しましょう。冷凍方法は、卵を溶きほぐし、保存容器に入れて冷凍庫で凍らせます。全卵の他に、卵白と卵黄を分けて冷凍することも可能です。卵白はそのまま冷凍できますが、卵黄はそのまま冷凍すると粘り気が強くなってしまうため、砂糖や塩を少量加えて混ぜてから冷凍すると、解凍後も滑らかな状態を保てます。解凍は冷蔵庫に移して自然解凍するか、流水解凍で行います。解凍した卵は、再冷凍はせず、速やかに使い切りましょう

冷凍するもの冷凍方法解凍方法
全卵溶きほぐして保存容器に入れ冷凍冷蔵庫、または流水解凍
卵白そのまま保存容器に入れ冷凍冷蔵庫、または流水解凍
卵黄砂糖か塩を少量加えて混ぜてから保存容器に入れ冷凍冷蔵庫、または流水解凍

参考:キユーピー|たまごの保存方法

4. 賞味期限切れの卵の活用法

賞味期限切れの卵でも、適切に管理・判断されていれば、様々な方法で活用できます。加熱調理はもちろん、お菓子作りにも活用できます。ただし、必ず加熱調理し、生食は避けましょう。

4.1 加熱調理で美味しく安全に

賞味期限切れの卵は、加熱調理することで安全に美味しく食べられます。卵の状態をよく確認し、少しでも異変を感じたら使用を控えましょう。

4.1.1 卵焼き

だし巻き卵、甘い卵焼きなど、卵焼きは朝食やお弁当の定番です。賞味期限切れの卵でも美味しく作ることができます。

4.1.2 オムレツ

チーズや野菜など、お好みの具材を加えてアレンジ自在なオムレツ。賞味期限切れの卵でもふわふわのオムレツが作れます。

4.1.3 チャーハン

パラパラチャーハンを作る際に、卵を加えることでコクと風味がアップします。賞味期限切れの卵でも問題なく使用できます。

4.1.4 天津飯

ふわふわの卵と甘酢あんが絶妙な天津飯。賞味期限切れの卵でも美味しく作ることができます。

4.1.5 ゆで卵

サラダやラーメンのトッピングに便利なゆで卵。賞味期限切れの卵でも固ゆで卵にすれば安全に食べられます。殻をむきやすくするために、冷蔵庫から出してすぐの冷たい卵を茹でるのではなく、常温に戻してから茹でるようにしましょう。

4.2 お菓子作りに活用

賞味期限切れの卵は、加熱が必要なお菓子作りにも活用できます。生で食べるお菓子には使用しないように注意しましょう。

4.2.1 プリン

なめらかプリンやカスタードプリンなど、卵をたっぷり使うプリン作りに活用できます。蒸しプリンや焼きプリンなど、加熱調理するプリンに使いましょう。

4.2.2 ケーキ

パウンドケーキやシフォンケーキなど、様々なケーキ作りに賞味期限切れの卵を活用できます。しっかりと加熱することで安全に美味しく食べられます。

4.2.3 クッキー

クッキー生地にも卵を使用することがあります。賞味期限切れの卵でも、加熱調理することで美味しく安全に食べられます。

4.2.4 ホットケーキ

朝食やおやつにぴったりのホットケーキ。卵を加えることでふんわりとした食感になります。賞味期限切れの卵でも問題なく使用できます。

活用法料理例注意点
加熱調理卵焼き、オムレツ、チャーハン、天津飯、ゆで卵中心部までしっかりと加熱する
お菓子作りプリン、ケーキ、クッキー、ホットケーキ生食は避ける。必ず加熱調理する

上記以外にも、様々な料理に活用できます。卵の状態をよく確認し、加熱調理を徹底することで、賞味期限切れの卵も無駄なく美味しく消費できます。心配な場合は使用を控えましょう。

農林水産省:食品ロス削減関係参考資料

日本養鶏協会

5. 卵の賞味期限に関するよくある質問

卵の賞味期限について、よくある疑問をまとめました。

5.1 パックに記載されている賞味期限はどこまで信頼できる?

パックに記載されている賞味期限は、生卵を安全に食べられる期限の目安です。記載されている賞味期限は、パックされた時点からではなく、採卵日から計算されています。そのため、購入時期によっては賞味期限までの日数が短い場合もあります。また、賞味期限はあくまで生食した場合の目安であり、賞味期限が切れていても加熱調理すれば食べられる可能性があります。ただし、保存状態が悪い場合は賞味期限内であっても腐敗している可能性があるので、見た目とニオイで確認することが重要です。詳しくは農林水産省の資料をご参照ください。

5.2 賞味期限切れの卵を加熱すれば絶対に安全?

賞味期限切れの卵を加熱すれば安全というわけではありません。賞味期限が切れた卵は、サルモネラ菌などの食中毒菌が増殖している可能性があります。加熱調理によって菌を死滅させることはできますが、菌が産生した毒素は加熱しても分解されない場合があります。そのため、賞味期限切れの卵は、新鮮な卵と比べて食中毒のリスクが高くなります。特に、小さなお子さんや高齢者、妊娠中の方などは注意が必要です。少しでも不安な場合は、食べるのを控えましょう。参考として厚生労働省のサルモネラに関する情報をご覧ください。

5.3 冷蔵庫で保存していたのに卵が腐ってしまった…なぜ?

冷蔵庫で保存していても、卵が腐ってしまう原因はいくつか考えられます。

  • 保存温度が高すぎる:冷蔵庫の温度設定が高すぎる、またはドアポケットなど温度変化の激しい場所に保存していた場合、卵が腐りやすくなります。
  • 保存期間が長すぎる:賞味期限内であっても、購入から時間が経つにつれて鮮度は落ちていきます。長期間保存する場合は、冷凍保存を検討しましょう。
  • ひび割れ:卵にひび割れがあると、そこから細菌が侵入しやすくなります。ひび割れた卵は早めに使い切りましょう。
  • 他の食品からの汚染:冷蔵庫内で他の食品から菌が移ってしまう可能性もあります。卵は清潔な場所に保管し、他の食品と接触しないように注意しましょう。

卵の鮮度を保つためには、適切な温度管理と保存方法が重要です。JICAの資料も参考にしてみてください。

5.4 卵の賞味期限切れ、生で食べても大丈夫?

卵の賞味期限切れは、生で食べることはおすすめしません。賞味期限は生食できる期限の目安であり、期限を過ぎるとサルモネラ菌などの食中毒菌が増殖するリスクが高まります。生で食べる場合は、賞味期限内の新鮮な卵を選びましょう。

5.5 賞味期限が近い卵、大量に消費するには?

賞味期限が近い卵を大量に消費したい場合は、様々な料理に活用できます。例えば、

料理ポイント
卵焼き、オムレツ定番料理で消費しやすい
茶碗蒸し、プリンなめらか食感で大量消費に最適
マヨネーズ、タルタルソース手作りで安心安全
スポンジケーキ、クッキーお菓子作りにも活用可能

などがあります。これらの料理は、卵をたくさん使うため、賞味期限が近い卵を効率的に消費できます。また、冷凍保存も可能です。溶き卵や卵白、卵黄に分けて冷凍しておけば、様々な料理に活用できます。

5.6 ゆで卵の賞味期限は?

ゆで卵の賞味期限は、作り方や保存方法によって異なります。

  • 固ゆで卵の場合、冷蔵庫で保存すれば約1週間日持ちします。
  • 半熟卵の場合は、冷蔵庫で2~3日が目安です。

いずれの場合も、殻をむいたゆで卵は、ラップなどで包んで冷蔵庫に保存しましょう。また、ゆで卵を作る際は、新鮮な卵を使うことが大切です。古い卵を使うと、殻がむきにくかったり、硫黄臭が強くなったりすることがあります。詳しくは独立行政法人農畜産業振興機構のページも参考にしてみてください。

6. まとめ

卵の賞味期限について、安全に美味しく食べるためのポイントをまとめました。賞味期限と消費期限の違いを理解し、記載されている賞味期限はあくまで生食できる目安であることを覚えておきましょう。賞味期限を過ぎた卵でも、必ずしも腐っているわけではありません。見た目やニオイでしっかり確認することが大切です。

卵の状態をチェックする際は、殻の汚れやヒビ、卵白の透明度、卵黄の形と弾力、そしてニオイを確認しましょう。少しでも異常があれば、食べるのは控えましょう。新鮮な卵は卵白が盛り上がり、卵黄は丸く弾力があります。また、生卵特有の硫黄のようなニオイがする場合もありますが無臭に近いのが新鮮な証拠です。腐敗が進むと、殻にヒビが入っていたり、卵白は水っぽく広がり、卵黄は平たく崩れやすくなります。そして、腐敗臭が強くなります。

卵を保存する際は、冷蔵庫のドアポケットではなく、温度変化の少ない冷蔵室にパックのまま立てて保存するのがおすすめです。割れた卵は密閉容器に移し、冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。また、冷凍保存も可能です。溶き卵や卵白、卵黄に分けて冷凍すれば、使いたい時に必要な分だけ解凍して使えます。

賞味期限切れの卵は、加熱調理すれば安全に美味しく食べられます。ゆで卵やオムレツ、お菓子作りなど、様々な料理に活用できます。ただし、賞味期限切れの卵を加熱しても、食中毒のリスクがゼロになるわけではないので、注意が必要です。少しでも不安な場合は、食べるのを控えましょう。正しい知識と保存方法で、卵を無駄なく安全に美味しく食べましょう。

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